青春プチロマン小説「心に残る人」作/奈良あひる

短篇小説
短篇小説

僕は止めどなく流れる泪も気にせず腰を振った。

その子もそれに合わせて腰を角度を合わせている。

見た目では全くわからない。この胸が、このおしりが、この脚が、そして、ここが。

病に侵されているなんて。
明日から入院する。入院してしまえば、もう出てくることはないのかもなんて言ってた。
このあと彼氏さんとさいごの時間を過ごすらしい。
その前に時間をつくって会ってくれた。

もう何回も会っているのに、今日は違う。
いつもより気持ちよくしてあげたい。もっともっと。

ああ、気持ちいい。

いきそう。

おしまい

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