短篇小説 青春プチロマン小説「結婚後にもう一度」第4話 作/奈良あひる 三奈「だめだよ」それは意味のない言葉というのは、もう知っている。胸を服の上から揉むだけではもう満足できない。「ちょっと待ってて」ボーカルは、スマホ用の小さな三脚をたてて録画し始めた。「お待たせ」 何がお待たせだそれもまた意味のない言... 2021.12.18 短篇小説
短篇小説 青春プチロマン小説「結婚後にもう一度」第3話 作/奈良あひる 第3話 久我山駅だった。 ボーカルは三奈をアパートに誘う。「たぶん、ドラムはもうバンドできなそうだな」と 「酒でも飲もうか。バンドマンはやっぱ家飲みっしょ」スーパーで安い酒でも買って、適当なお菓子でも買って。なん... 2021.12.11 短篇小説
短篇小説 青春プチロマン小説「結婚後にもう一度」第2話 作/奈良あひる 第2話 出逢いってないものかねぇ。10年前と言えば、SNSといえばmixiでマッチイングアプリなんてなく、出会い系サイトと呼ばれていた。私も地味にmixiなんてやっていて、日々のなんてことない日記なんて書いてみたりした。そう... 2021.12.04 短篇小説
短篇小説 青春プチロマン小説「結婚後にもう一度」第1話 作/奈良あひる 青春プチロマン小説「結婚後にもう一度」作/奈良あひる 吉沢三奈はもう結婚して10年ぐらいになる。夫と暮らしている国分寺のマンションは快適だった。 また10年ぐらい、百貨店のなかのアパレルの販売員として働いている。「10年ぐらい... 2021.11.27 短篇小説
短篇小説 青春プチロマン小説「女が日本一周するとき」第11話 作/奈良あひる 浅田「ごめん、待たせちゃった」加恵「そんなことないですよ」 加恵は明るく答えたつもりだが、声が裏返ってやしなかったかと、心配になった。 浅田「どこか行きたいとこありますか?」加恵「どこでも大丈夫です。このあたり知らない... 2021.11.20 短篇小説
短篇小説 青春プチロマン小説「女が日本一周する時」第10話 作 奈良あひる ベッドにうつ伏せで横たわる、何も着ていない女の写真だった。長い髪は背中の汗で濡れている。きっと素敵なことが起きたあとなのだ。 緊張感が走った。心臓の音が聞こえた気がした。そして、そのまま画面をスクロールしていく。 ... 2021.11.13 短篇小説
短篇小説 青春プチロマン小説「女が日本一周の旅に出るとき」第9話 加恵は、話がそれ始めていることに気づいている。 これから会えるのかという質問に答えていないのである。 加恵「これから会えるのですか?」 加恵は、浅田とその女性がそうことをしていて、このあと会える状... 2021.11.06 短篇小説
短篇小説 青春プチロマン小説「女が日本一周する時」第8話 浅田「今ホテルです」 え、普通のホテル?それともラブホ? 加恵「先程の方と一緒ですか?」浅田「はい。彼女は今シャワー浴びてます。」 これからするの?おわったの? 「今何してたんですか?」 いや... 2021.10.30 短篇小説
短篇小説 青春プチロマン小説「女が日本一周する時」第7話 カフェラテを半分ぐらい飲んだあたりで、加恵は私おのストーリーを思い付いたのだった。 今日の宿に買えったら、メールを送ってみる。それだけのことだった。 メールを返すだけでも、加恵にとっては大きな決断でもあるのだ。 加恵... 2021.10.23 短篇小説
短篇小説 青春プチロマン小説「女が日本一周する時」第6話 作/奈良あひる 男がおいていったメモには、熱海市内にあるバーのショップカードで、裏のメモの欄には連絡先が手書きで書いてあった。そして、浅田と書かれていた。 何のメッセージかしら。 加恵は、学生時代、脚本家に憧れて... 2021.10.16 短篇小説