官能随筆

短篇小説

奈良あひるの海賊盤現場検証「中央線の看護婦ユカ(23歳)ある日の8月」作/奈良あひる

第2話 まずはクラブに向かう。 ユカがその男と出逢ったという現場だ。 この物語は現場検証。 ユカがワンナイトを過ごした足取りをたどる物語である。 今日の服装は、その時のものであ...
短篇小説

読み切り「雨宿りの夏」作/奈良あひる

こんな街では、雨宿りと言えばラブホしかない。 いかにも雨が振りそうな日に、バイクに二人乗りで出かけた。 雨が振りそうでも出かけたのは、バイク乗りの男がこの日をたのしみにしていたからだ。 雨が降っていない時点で中止...
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青春プチロマン小説「結婚後にもう一度」最終話 作奈良あひる

ホテルを出ると日常である。 ただ普段は通り過ぎていたラブホの前から出てきたと言うだけ。 知らなかったことが少し明らかになっただけ。 三奈は、男はなぜ胸に出すのが好きなのか聞いたつもりだが、その答えが返って...
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青春プチロマン小説「結婚後にもう一度」第13話作/奈良あひる

三奈「今日のは撮ってるの?」 ボーカル「そえは今度会ったときに教えるかな」 三奈「それじゃ、また会うしかないですね」 そんなトークがバンドの集客にもいかせればねと三奈は思うのである。 バンド...
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青春プチロマン小説「結婚後にもう一度」第12話 作/奈良あひる

男は三奈入り口を撫でている。彼自身のもので。 「ちょっと見てもらいたいものがあるんだ」 と言って、男はスマホを手渡した。三奈が写ってる。男と。それは以前の逢瀬だった。 三奈は抱かれている。...
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青春プチロマン小説「結婚後にもう一度」第11話 作/奈良あひる

ボーカル「動画撮ってたよ。女」 三奈「何の動画?」 ボーカル「してるところ」 三奈は返せなくなった。 どこかのだれかとしている。 それを動画に撮っている。 ボーカル「ところで、今日か明日...
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青春プチロマン小説「心に残る人」作/奈良あひる

僕は止めどなく流れる泪も気にせず腰を振った。 その子もそれに合わせて腰を角度を合わせている。 見た目では全くわからない。この胸が、このおしりが、この脚が、そして、ここが。 病に侵されているなんて。明日から入院する。入院し...
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青春プチロマン小説「結婚後にもう一度」第10話 作/奈良あひる

三奈が男の物を触った手でラインを送った先はボーカルだった。もう何年前になるだろうか。送った内容「元気ですか?」の一言だった。 何回か書いては消して、結局送ったのはこの一言である。この一言で充分であった。 何度か...
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青春プチロマン小説「結婚後にもう一度」第9話 作/奈良あひる

その本社の人は、本社から店舗への連絡後とやらキャンペーンだとか、いわゆる仕事の話を丁寧にはじめた。 さっきまでいた本社の人のことは忘れて、吉沢三奈は仕事の話に集中した。そして、一通り話も済んだところで、さっきの本社の...
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青春プチロマン小説「結婚後にもう一度」第8話 作/奈良あひる

仕事の時間中に外で打ち合わせという状況の関係で、もたもたしている時間はないということは二人とも認識していた。 西田は上手だった。三奈より年下だったとしても、三奈より経験はあるように思えた。 三奈は入れら...
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青春プチロマン小説「結婚後にもう一度」第7話 作/奈良あひる

第7話 まず仕事の話でスタートしたこと、これは、まず仕事であるという設定なのか。 まぁ、いい。そのあと私たちはきっとしてしまうだろう。吉沢は天井の証明を見ながら思った。 ベッドにすわり、天井を見上げればきっと始ま...
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青春プチロマン小説「結婚後にもう一度」第6話 作/奈良あひる

本社の人は西田と名乗った。20代後半ぐらいの人と聞いていた。 西田「お昼食べました?」吉沢「いいえ、まだです」 こういう仕事をしていると、中途半端な時間になってしまい、食べないことも少なくない。本社の人...
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青春プチロマン小説「女が日本一周する時」第13話 作/奈良あひる

浅田「はじめて見たとき、あのイタリアンカフェで見かけたときからこうなるような気がしてた」 加恵「わたしも、なんとなく」 加恵はあの時点ではそうは思っていなかったと心の中では思って思っていたが、「私も」と言いたかった。私...
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青春プチロマン小説「女が日本一周するとき」第12話 作/奈良あひる

第12話 加恵「はい、大丈夫です」 もう覚悟はできてるよね。浅田は自信に溢れているようだった。 加恵はラブホテルがどこにあるかは知らないが、浅田が自然に歩いていくので、きっとそっちにあるのだろうぐらいで、...
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青春プチロマン小説「結婚後にもう一度」第5話 作/ 奈良あひる

一貫性 一貫性?そんな言葉はどうでもいいということに気づいたのは30代に入ってからだった。 人生のスパイス 理由とか理屈のブームもあったような気がする。 今となれば、判断の基準はもうほとんどと言って...
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