歩き書き!「田中屋の不動産管理日誌」第12話~在籍証明

不動産管理あるある
不動産管理あるある

在籍証明とアリバイ会社

前回のあらすじ

不動産の入居には審査があり、そのひとつに在籍確認なるものがある。
在籍確認は、そもそも保健証があれば行わないことが多い。

会社に勤めているのに、保険証がない

不動産管理会社に働いていて、保険証がないというのはその時点で少し珍しいケースであると考えられます。

一時期はキャバクラ嬢など、お店に雇われいる人などは、勤めているけど保険証はないという状態はあった。ちなみに今は、キャバクラ嬢などは個人事業主として、契約していることが、業者としての立ち位置をとっていることが多いらしいです。
その場合また当然、お店が保険証を発行するとこはない。

その他、いわゆるフリーで働いている人は、不動産を借りる、住宅ローンを借りることに関してはやや不利となります。

私は25歳の頃、放送作家をしていましたが、これがいわゆる自由業ですので、当然在籍証明などありません。喫茶店でアルバイトしていることだけ説明して、風呂なしアパートをなんとか貸してもらいました。

そういう人も含め、とにかく、在籍つまり仕事が確認できない人には、貸す方としてはリスクが大きくなるため、契約は遠ざかることになります。

それでもすべての人が住む場所が必要


中には様々な理由で、在籍がない人がいます。
そういうひとのためにあるとき発生したのが、アリバイ会社です。
これは正式な呼び方かはわかりませんが、そう呼んでいました。

アリバイ会社とは

アリバイ会社とは、在籍証明が必要な人のために、在籍を提供する会社です。電話での在籍確認から、必要であれば、給与明細なども作ったりするようです。つまり審査を通すための手伝いをする会社です。

保険証がないといろいろ難しくなってきます。


管理会社としてもこの人は審査が通るのかと一気に心配になります。

管理会社および賃貸人としては、この時点で審査落ちの判断となることが多いです。

管理会社としては、所在地に行ったりする


保険証がない場合、その記載された会社がどこにあるのかに着目します。不動産屋もなかなか決まらない物件などでは、いい意味での可能性をかけて、その会社を調べます。まずは、ホームページ、そして、実際の所在地。

私も、その所在地に確認しにいったことがあります。
「あ、これアリバイ会社かな」と思ったときがあり、申込書に記載の会社所在地にいったことがあります。

今みたいにGoogleストリートビューみたいなものもなかったので、現地に行くしかないのです。そのときはあきらかに会社でも事務所でもなんでもない個人宅の一軒家でした。とても、ここに会社があるとは思えませんでした。

今だ解明しない疑問


どうやって、ここに会社の住所を決めたんだろう。ここまでは来ないとおもったのかな。それとも、適当にサイコロで決めたのかなといった印象でした。

もしかしたらいつのまにかアリバイ会社の住所になっている人もいるのかなぁと、思ったこともあります。

まぁ、今回お話ししたかったのは、こういう文化がこの世にはあるんだということです。知識のためのメモとなります。

文・写真/田中Mint

夜の吉祥寺七井橋通り
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