歩き書き!「田中屋の不動産日誌」第11話~在籍確認(つづき)

不動産管理あるある
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不動産管理あるある

=在籍確認の電話が来た=

私が電話を受けたときの出来事。


一度しか在籍確認の電話を受けたことがありません。当然、はじめからそれが在籍確認の電話とは思っておりません。

田中「ありがとうございます。田中屋不動産です」
山本と名乗る女「山本と申しますが、春本さんいらっしゃいますでしょうか?」
※この時点で、会社名を名乗らないの変な人だなぁと思いました。
そして、春本はビルの管理員であったため、仕事上、春本あてに電話が来ることはない。
田中「恐れ入りますが、どちらの山本様でしょうか?」
山本と名乗る女「個人として連絡をとっております」
※この時点で、「個人的な話だったら、直節携帯に電話しろよ。いつの時代だよ。トレンディドラマかよ」と思います。と同時に、あ、これ在籍確認かも、と思います。
田中「左様でございますか。個人的なことでしたら、直接本人に連絡していただいてもよろしいでしょうか」
※こっちも仕事上、怪しい人に勝手に情報を出すわけにはいかないので、こう答えるしかありません。
山本と名乗る女「それでしたら結構です」
※これは在籍確認どうなったのだろうw

そして、在籍確認は成功したのか

おそらく、そのような者はいないとは言っていないので、ノーカンか成功したのだと思います。
すべてのひとが携帯を持っているなかで、仕事場に個人的な連絡はあきらかに不自然ですね。
「個人的な話で会社にかけるなよ」が本心ですね。
また、この女の態度は悪く、春本は変なのとつきあっているんだなぁと感じました。

ただ、この在籍確認が失敗して、春本が何かの審査に落ちてしまったら、気の毒だという立ち位置をとるならば、そんないかがわしい在籍確認電話であっても、「ただいま、不在にしております」と言うこともできました。

私は身元を明かさない人には、人の情報は開示しない派であります。嘘でも「春本の妹の山本です」と名乗ったなら不在ですと伝えたかもしれません。

お客様相談室じゃあるまいし

ビジネスマナーだとは言いませんが、お客様相談室じゃあるましし、自分を会社名からなのらない人の電話は取り次がないという暗黙ルールもあります。もちろん一般のお客様でしたら、名前だけでOKです。

非通知で「個人的に連絡をとっています」は在籍確認。


それを、成立させるかどうかは、電話をとった人次第ですね。

在籍確認しろなんていう古い感性の持ち主が上司であれば、やはり名乗らずかけろと言ってくるのかもしれませんが。

文・写真/田中Mint

引っ越しの風景
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