奈良あひる

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奈良あひるの海賊盤現場検証「中央線の看護婦ユカ(23歳)ある日の8月」第1話

渋谷で待ち合わせ。駅前の東急線の緑色の車両の前。渋谷の過去の資料など展示されている。時刻はやはり5時だった。8月暑い。  ユカ「あ、こんにちは、お待たせしました」  奈良「こんにちは」 ユカはタイトめワン...
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青春プチロマン小説「結婚後にもう一度」第11話 作/奈良あひる

ボーカル「動画撮ってたよ。女」 三奈「何の動画?」 ボーカル「してるところ」 三奈は返せなくなった。 どこかのだれかとしている。 それを動画に撮っている。 ボーカル「ところで、今日か明日...
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青春プチロマン小説「結婚後にもう一度」第4話 作/奈良あひる

三奈「だめだよ」それは意味のない言葉というのは、もう知っている。胸を服の上から揉むだけではもう満足できない。「ちょっと待ってて」ボーカルは、スマホ用の小さな三脚をたてて録画し...
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青春プチロマン小説「結婚後にもう一度」第3話 作/奈良あひる

第3話 久我山駅だった。 ボーカルは三奈をアパートに誘う。「たぶん、ドラムはもうバンドできなそうだな」と 「酒でも飲もうか。バンドマンはやっぱ家飲みっしょ」スーパーで安い酒でも買って、適当なお菓子でも買って。なん...
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青春プチロマン小説「結婚後にもう一度」第2話 作/奈良あひる

第2話 出逢いってないものかねぇ。10年前と言えば、SNSといえばmixiでマッチイングアプリなんてなく、出会い系サイトと呼ばれていた。私も地味にmixiなんてやっていて、日々のなんてことない日記なんて書いてみたりした。そう...
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青春プチロマン小説「結婚後にもう一度」第1話 作/奈良あひる

吉沢三奈はもう結婚して10年ぐらいになる。夫と暮らしている国分寺のマンションは快適だった。 また10年ぐらい、百貨店のなかのアパレルの販売員として働いている。「10年ぐらい」と、正確な数字ではないが、結婚した時期、この仕事に...
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青春プチロマン小説「女が日本一周する時」第8話

浅田「今ホテルです」 え、普通のホテル?それともラブホ? 加恵「先程の方と一緒ですか?」浅田「はい。彼女は今シャワー浴びてます。」 これからするの?おわったの? 「今何してたんですか?」 いや...
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青春プチロマン小説「女が日本一周する時」第5話 作/奈良あひる

第5話 私たちは店を出て、お互い今日一日のお礼を言って別々の方向へ歩きだした。普通に会社にいっていれば、こんなことはまず起きないなんて思った。 加恵はいままで平日休みの仕事をしており、今日という日がたまたま土曜日で、い...
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プチロマン小説「女が日本一周するとき」第1話

会社で嫌なことがあった。鬱になって退職。日本一周の旅に...
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「振り向かせてキス」
作/奈良あひる

ホテルに入ったらまず大きな鏡の前に立つ荷物だけ下ろした姿でいい。コートなど来ている季節であれば着ていていい。 そして二人で写真を撮る。これからしますって顔がいい。ここで1枚だけ脱がす。 思えばメッセージを交わしているときからコ...
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青春プチロマン小説 「100人の女と出逢った男と、100人の男に愛された女」 作/奈良あひる 写真/田中宏明

が、池袋のバーにいる。 男はその日出逢った亜果利という女に話しかけたところである。女はとなりの席に座っていたサトルという男と何やら話している。さて、どんな展開になるのだろうか。 登場人物 男…好きな飲み物はおみくじソーダ...
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「時事ネタ」作/奈良あひる

謎のウィルスが世の中を騒がせている。飛沫によって感染するという噂。飛沫という言葉は、このタイミングではじめて知った。 感染者の吐いたツバがかかって死んだ人がいるという、嘘かホントかわからない話もある。 キスがこわいキスができな...
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土曜の夜は短篇小説(読み切りor連載)

プチロマン小説 住みたい駅には、予算の都合上住めなかった。その一駅を人知れず埋める、少年雑記的短編小説。お楽しみください 読み切り プチロマン小説「恋の紹介人」作/奈良あひる絵/田中ひろあき ロイ...
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