田中屋の夕刻日誌「イヤモニターに関する卒業論文」

夕刻日誌
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イヤモニターって何がいい?!

コンサートやライブのステージ上には、モニターというものがありまして。ボーカルや演奏者側に向けてあるスピーカーですね。

ボーカルで言うならば、そこから出てくる伴奏と自分の声を聞いて歌うことになります。自分の生の声を聞いて歌うわけではないのです。

このモニターは各楽器パートの前にもおいてあって、そこから聞こえる伴奏と、自分の楽器の音を聴きながら演奏するのです。

そんなモニターですが、最近は、といういつのまにか、イヤモニターというものを使うようになりました。その言葉の通り、イヤホンから、伴奏と自分の声を聞いて歌うのです。またその視点でステージを見てみると、従来のモニターはなかったりすることがわかります。

音楽番組やコンサート映像などをみてもそれに気づくと思います。

僕が気になるのは、そのアーティストのキャリアからすると、イヤモニターを使わない時代の方がよっぽど長いだろっていうバンドや歌手もイヤモニターを使っているところです。

例えば、サザンオールスターズも使っています。吉田拓郎だって使っています。
なんか耳に物があるの僕は何となく違和感あるんではないかと思うのです。

マイケル・ジャクソンの「THIS IS IT」のなかで、「イヤモニターに慣れない」という言葉がありました。
ここでも、マイケル意向とは別に、イヤモニターを使うようになったということなのでしょうか。マイケルが、「イヤモニターは使わない」と言えばそうなるとは思うのですが、スタッフや世間がイヤモニター世代であり、プロジェクトが進んでいったのでしょうか。

僕はイヤモニターを使わないで欲しい派なのです。

なぜなら、絵として、耳に何か入ってっていうのがかっこいいと思わないのです。


恐らくイヤモニターがここまでひろがっているのは、使ってみると性能いいじゃん!ということなのだと思います。

それだとしてもやっぱり絵的にかっこよくはないのです。


僕は男の子なので、基準はかっこいいかどうかです。
性能とかどうでもいいです。

イヤフォンというものにあんまりいいイメージもありません。


昭島駅前には、イヤフォンで何かを聞いている怪しい人たちがいたものです。競馬中継でも聞いているのだと噂していました。

ですので、イヤモニターを使って歌っている人というのは、競馬を聴きながら歌っているように見えるのです。

たぶん長渕剛とかは、しないと思う。

文 田中宏明

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