一般動詞の現在形にsがつくことがあります。
これもややこしいのですが、英語の大事なルールの1つです。
このsは「三人称単数現在」と呼ばれたり、短縮して「三単現」と呼ばれています。
英文の例としては
「彼女はピアノを弾きます。」 She plays the piano.
「私の母は手紙を書きます。」 My mother writes a letter.
のように一般動詞(今回はplay/write)にsがつきます。
今回はsがつく条件を覚えていきましょう。
「三単現」とは「三人称」「単数」「現在」という3つの言葉の頭文字をとった言葉で、この3つの条件がそろった時に一般動詞にsがつくことになります。
まずは三単現のそれぞれの意味を確認していきましょう。
<三人称>
こちらは一人称、二人称、三人称とあり
一人称=私
二人称=あなた
三人称=私とあなた以外全て
<単数>
「単数」の反意語は「複数」
単数=1 複数=2以上
<現在>
動詞が現在形である。
これらをまとめると
「主語が三人称で単数、動詞が現在形」の時に一般動詞にsがつくということになります。
これだけだと少し難しいので実際にsが必要かどうかは以下の手順で見ていくと理解しやすいです。
1.動詞が一般動詞で現在形か →該当しない場合は三単現のsは考えなくて良い。
2.1が該当する場合、主語に注目。主語が単数か複数か確認。→複数の場合は三単現は考えなくて良い。
3.単数の場合は動詞にsをつける。
三単現に該当するかしないかの判別に慣れるまではややこしいですが、慣れてしまえば難しくないので一つ一つ確認しながら解いていきましょう。
では具体的に主語が「三人称+単数」とはどんな単語でしょうか。
まずは主語だけに注目して三単現に該当するかどうかを考えてみましょう。
<復習>
三人称=IとYou以外全て
単数=1人(1つ)
なのですが、これだと判別の際に分かりにくいので
三人称単数を「IでもYouでもない、1人(か1つ)の時にsがつく」と言い換えて覚えるとより簡単かと思います。
<練習問題>
次の主語は三単現のsが必要か不要か答えましょう。(前提として動詞は一般動詞現在形)
1.I 2.You 3.He 4.They 5.Ken and Yuki 6.A dog 7.The rabbits
<解答>
1.I→s不要 Iなので
2.You→s不要 Youなので
3.He→s必要 IでもYouでもない1人「彼は」
4.They→s不要 IでもYouでもないが複数「彼らは」
5.Ken and Yuki→s不要 IでもYouでもないが複数
6.A dog→s必要 IでもYouでもない1匹
7.The rabbits→s不要 IでもYouでもないが複数
この主語の判別ができるようになったら、次は文で確認してみましょう。
<練習問題>
次の文章は三単現のsが必要かどうか答えましょう。
1.彼女はカレーを作ります。
2.私達は中国語を話します。
3.一匹の猫がソファの上にいます。
4.三羽の鳥が歌います。
<解答>
動詞 主語
1.s必要 一般動詞現在形 「彼女は」IでもYouでもない1人
2.s不要 一般動詞現在形 「私達は」複数形
3. s不要 be動詞
4. s不要 一般動詞現在形 「三羽の鳥」複数形
sが必要か不要かはまず動詞に注目
「一般動詞現在形」の時のみ三単現のsが該当する可能性があるので
主語が「IとYou以外の1人(か1つ)」の時にsをつける!と覚えておきましょう。