短篇小説 青春プチロマン小説の習作「白い湯気」第2話 奈良あひる =青春プチロマン小説=ありそうでなさそうで、それでも起きそうなロマンスをお届けする短篇小説。きっとどこかで起きている。 「白い湯気」— 湯冷め — 目を覚ますと、隣に彼の姿はなかった。枕に残る体温と、かすかに香る石鹸... 2025.04.13 短篇小説
短篇小説 青春プチロマン小説「横浜ルームナンバー508」第11話 作/奈良あひる 第11話 あの夜から、ちょうど五日。午前の光の中に、その手紙は届いた。 封筒は、前と同じく無地のアイボリー。けれど、差出人の名前が今回は、「佳乃」だけだった。 【佳乃 → 私】 拝復 あの夜は、ありが... 2024.11.03 短篇小説
短篇小説 プチ小説の習作M『雨の夜には』奈良あひる 『雨の夜には』 会社帰り、地下鉄の階段を上がると、思いがけず雨に降られた。持っていた紙袋がじわりと湿る。六本木の交差点、信号待ちの群れの中に、傘も差さずに立ちすくむ私がいた。 男「どうして君は、いつも傘を持たないんだ」 ... 2024.03.03 短篇小説
短篇小説 青春プチロマン小説「女が日本一周の旅に出るとき」第28話 作/奈良あひる =青春プチロマン小説=ありそうでなくて、それでも起きそうなロマンスをお届けする青春プチロマン小説。きっとどこかで起きている。 第28話 旅の終わりというものはいつくるのだろうか。 場所なのか、目的が達成したときか、興味が... 2023.12.10 短篇小説
短篇小説 青春プチ官能小説「女が日本一周にでるとき」第16話作/奈良あひる 16話 彼とはもちろんただの男の知り合いのこと言っているわけではない。そういう関係を持っている男だ。おっとの話などある意味どうでも良くて、話の導入としてのものだった。 その女は、彼のことを話したかったのだ。 ... 2023.09.10 短篇小説
短篇小説 奈良屋の官能随筆日記「あれからどうした」作/奈良あひる あれからどうした 〇南新宿の喫茶店 女友達とお茶する私 私「昨日 昔ちょっとあった人から連絡があってさ」 〇昨日 私の部屋 男「昔よくエッチしてたよね。あれから誰かとした?」私はしてなかった。くやし... 2022.06.19 短篇小説
短篇小説 青春プチロマン小説「なんとなく想い出の鶯谷」読み切り 作/奈良あひる ありそうでなくて、それでも起きそうなロマンスをお届けする青春プチロマン小説。きっとどこかで起きている。 想い出の鶯谷 沙羅(さら、会社員)は結局結婚していなかった。もうすぐ40歳になる。 正直時間を持て余している... 2022.06.12 短篇小説
短篇小説 奈良屋の海賊盤現場検証「中央線 看護婦のユカ」第5話(最終話) ありそうでなくて、それでも起きそうなロマンスをお届けする青春プチロマン小説。きっとどこかで起きている。 第5話 ホシは残る男と二人で話していたが、だんだん対話もトーンダウンする。それはそういうもの。それとだんだん心細く... 2022.04.30 短篇小説
短篇小説 奈良あひるの「私の想い出①」 彼と久しぶりにベッドを一緒にする。 新大久保のシティホテルに入った。エレベーターの中で私は… 夕食は、ジョナサンだった。ほとんど人は入っていなかった。 彼「こないだは気持ち良すぎてすぐ出ちゃってさ、あれか... 2022.04.30 短篇小説
短篇小説 奈良あひるの海賊盤現場検証「中央線の看護婦ユカ(23歳)ある日の8月」第4話 作/奈良あひる ありそうでなくて、それでも起きそうなロマンスをお届けする青春プチロマン小説。きっとどこかで起きている。 第4話 ホシは男たちその場を楽しむだけの会話をしていたが、当然のごとく男たちは女をホテルへ導くような話へとシフトし... 2022.04.23 短篇小説
短篇小説 奈良あひるの海賊盤現場検証「中央線の看護婦ユカ(23歳)ある日の8月」第3話 作/奈良あひる ありそうでなくて、それでも起きそうなロマンスをお届けする青春プチロマン小説。きっとどこかで起きている。 第3話 ホシは女友だちと二人で、渋谷のクラブに入った。 そこで、自分たちより少し若く見える男二人組に... 2022.04.16 短篇小説
短篇小説 青春プチロマン小説「結婚後にもう一度」第9話 作/奈良あひる その本社の人は、本社から店舗への連絡後とやらキャンペーンだとか、いわゆる仕事の話を丁寧にはじめた。 さっきまでいた本社の人のことは忘れて、吉沢三奈は仕事の話に集中した。そして、一通り話も済んだところで、さっきの本社の... 2022.02.05 短篇小説
短篇小説 青春プチロマン小説「結婚後にもう一度」第8話 作/奈良あひる ありそうでなくて、それでも起きそうなロマンスをお届けする青春プチロマン小説。きっとどこかで起きている。 第8話 仕事の時間中に外で打ち合わせという状況の関係で、もたもたしている時間はないということは二人とも認識していた... 2022.01.29 短篇小説
短篇小説 青春プチロマン小説「結婚後にもう一度」第5話 作/ 奈良あひる 一貫性 一貫性?そんな言葉はどうでもいいということに気づいたのは30代に入ってからだった。 人生のスパイス 理由とか理屈のブームもあったような気がする。 今となれば、判断の基準はもうほとんどと言って... 2021.12.25 短篇小説
短篇小説 青春プチロマン小説「女が日本一周するとき」第11話 作/奈良あひる ありそうでなくて、それでも起きそうなロマンスをお届けする青春プチロマン小説。きっとどこかで起きている。 第11話 浅田「ごめん、待たせちゃった」加恵「そんなことないですよ」 加恵は明るく答えたつもりだが、... 2021.11.20 短篇小説