官能小説

短篇小説

プチ小説の習作「茄子の煮たヤツ」 奈良あひる

「茄子の煮たヤツ」  雨が降っている。今日もまた思い出す人がいる。 駅前のスーパーで茄子が五本百円だったから、ついひとつ手に取った。艶のある紫色の皮に、自分の手元がぼんやり映った。  まだ暑さの残る九月の...
短篇小説

青春プチロマン小説「女が日本一周の旅に出る時とき」第35話(最終回)作/奈良あひる

=青春プチロマン小説=ありそうでなくて、それでも起きそうなロマンスをお届けする短篇小説。きっとどこかで起きている。女が日本一周に出る理由 SNSにアップしない濃厚ストーリーを小説化 第35話(最終回) 加恵が見...
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青春プチロマン小説「女が日本一周に出る時」第26話 作/奈良あひる

ありそうでなくて、それでも起きそうなロマンスをお届けする青春プチロマン小説。きっとどこかで起きている。 第26話 浅田はキスをしながら加恵に服を着るように促す。 もう一度脱がしたいからだ。 加恵はそののぞみ、そ...
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青春プチロマン小説「女が日本一周に出る時」第25話 作/奈良あひる

第25話 タオルを巻いた姿で加恵がベッドにもどると 「できたよ、これ、ちょっと見てみて」 浅田は編集した動画を声をはずませて見せた。 その声と表情は少年のようだった。 なんか珍しい昆虫で...
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青春プチロマン小説「女が日本一周に出るとき」第24話 作/奈良あひる

第24話 満たされるとは… こういうことなのかもしれない。 だれも傷つけない。 そして感謝される。 そして気持ちいい。 それはすでに知ってたことなのか。 人ってこんなに気持ちよくなれる。 清々しさとはこういう...
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青春プチロマン小説「女が日本一周に出るとき」第21話 作/奈良あひる

第21話 加恵はふと思い出した。私ってなんか聞いていたかもしれない。自分が興奮するために。 昨夜のこと 加恵「ねぇ、、、」 浅田「何?」 浅田はやさしく答える ...
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青春プチロマン小説「女が日本一周に出るとき」第19話 作/奈良あひる

19話 加恵「やっぱり気持ちいいですか?興奮するんですか?」 男「そうだね。男はやっぱり女の子を自分のものにしたい願望があるからね。誰かのものになりかけているものが、そのときばかりでも自分のところへ傾くなんて、ほんとと...
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青春プチロマン小説「女が日本一周に出るとき」第17話 作/奈良あひる

ありそうでなくて、それでも起きそうなロマンスをお届けする青春プチロマン小説。きっとどこかで起きている。 17話 加恵は喫茶店らしき考え事をしていた。 子供がいるかいないか、子供がいるってことは、子供ができる男と夜をともに...
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青春プチ官能小説「女が日本一周にでるとき」第16話作/奈良あひる

16話 彼とはもちろんただの男の知り合いのこと言っているわけではない。そういう関係を持っている男だ。おっとの話などある意味どうでも良くて、話の導入としてのものだった。 その女は、彼のことを話したかったのだ。 ...
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青春プチロマン小説「有楽町の喫茶店の女」第5話 作/奈良あひる

第5話(最終話) ◯渋谷円山町のラブホ街(夕暮れ) 真司・K子 世間話をしながら歩く K子「このあたりに喫茶店なんてあるの?」 真司「減ったなぁ」 k子「全然出てこないけど」 真司「時代が変わっ...
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青春プチロマン小説「有楽町の喫茶店の女」第4話 作/奈良あひる

第4話 真司「どうなるだろうな。今日時間ないなら、今日は何もなく終わって、しばらく経ってある時また連絡が来て、仕事で東京来てるから喫茶でもどう?なんて…」 真司「結構東京での仕事あるんだね。今日はいつなら大丈夫?」 ...
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青春プチロマン小説「有楽町の喫茶店の女」第3話 作/奈良あひる

第3話 真司は走った。一目散に。ここで走らないでいつ走るのだという時が来た。結局会えなくてもかまわない。今走らないとドラマなんて起きやしないのだ。 息を切らせながら喫茶店のドアを開ける 店員「いらっしゃいませ」 ...
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青春プチロマン小説「有楽町の喫茶店の女」第2話 作/奈良あひる

=青春プチロマン小説=ありそうでなくて、それでも起きそうなロマンスをお届けする青春プチロマン小説。きっとどこかで起きている。 第2話 待ち合わせで急行が入ってくる。混んでいるので、乗り換えず鈍行でいくのが、真司のパター...
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青春プチロマン小説「有楽町の喫茶店の女」第1話 作/奈良あひる

第1話 真司は会社に向かって電車に乗っているところ、久しぶりの女からメールが届いた。 「久しぶりに有楽町に来た。この町に来ると真司君を思い出すよ。懐かしい」 写真が数枚送られてきた。 その女の名はK子。昔下...
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奈良あひるの「私の想い出①」

彼と久しぶりにベッドを一緒にする。 新大久保のシティホテルに入った。エレベーターの中で私は… 夕食は、ジョナサンだった。ほとんど人は入っていなかった。 彼「こないだは気持ち良すぎてすぐ出ちゃってさ、あれか...
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