青春プチロマン小説「結婚後にもう一度」第12話 作/奈良あひる

短篇小説
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男は三奈入り口を撫でている。彼自身のもので。

「ちょっと見てもらいたいものがあるんだ」

と言って、男はスマホを手渡した。三奈が写ってる。男と。それは以前の逢瀬だった。

三奈は抱かれている。もう何も着ていない。入っている。対面座位で抱かれている。

三奈はその画面に釘付けになっていた。

すぐ、その男が今ここにいる男であることはわかった。

数年前のものである。

もういつの間にか入れられていて、あの頃に入れられているのか、今入れられているのかわからなかった。

こうしていると、二人はいつまでもあの頃のいられるような気がした。

三奈はすぐ達してしまった。そのあと男も三奈に出した。胸に。

それもあの頃のままだった。

胸に出すのが好きだと言っていた。

その理由も聞いたことがある。

つづく

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