青春プチロマン小説「女が日本一周に出る時」第26話 作/奈良あひる

短篇小説
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第26話

浅田はキスをしながら加恵に服を着るように促す。 もう一度脱がしたいからだ。 しかし、途中で我慢できなくなくなり加恵をベッドに寝かせた。 ブラを上にずらし、胸にキスをする。

浅田の経験がうわまわり、加恵を操るといったものではなかった。夢中だった。それが加恵には感動のようなものを与えた。慣れた相手との情事とはちがう、あついもの、夢の中。

浅田「     」

加恵「うん…」

やさしくうなづいた。 熱海の夜は溶けていった。 コーヒーに交じるミルクのように。

つづく

作者

奈良あひる 渋谷のOL

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