ありそうでなくて、それでも起きそうなロマンスをお届けする青春プチロマン小説。きっとどこかで起きている。
17話
加恵は喫茶店らしき考え事をしていた。
子供がいるかいないか、子供がいるってことは、子供ができる男と夜をともにしているということなので。
それはゴムをするかしないかということではなくて、その男自身にそのパワーと言うかエネルギーというか能力いうようなものが、そもそもあるということなわけで。
言ってしまうと、妊娠させる事ができる男との情事は、それができない男より鮮烈なものなのではないかと。加恵は想像しているのだった。
今まで、何人もの男と夜をともにしてきたのだが、子供がいる人とした記憶が見当たらなかったのだ。
加恵は、その3人の会話に耳を傾けずにはいられなかった。
子どものいる人…、子供いるのに…
加恵はあの男にメッセージを書き始めた。
つづく
作者/奈良あひる
1990年生 渋谷のOL
女に必要なのは断らない勇気。 それからというもの恋のめぐり合わせが始まったまりました。経験をもとにロマンスをお届けします。 井の頭Pastoralにも寄稿してます。
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