夕刻日誌「女子ボクシング入江選手に「渇」と「天晴」を選ばせる怪」

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女子ボクシング オリンピック優勝すごい!

ただ、嫁入り前の女が殴りあう姿は正直見たくないのです。
それは正直な話。なので、試合はみていません。

なぜか男女差別みたいな、論点のずれた取り上げられ方をしてしまう時代ですので、非常に面と向かって話づらいのですが。

女が殴り合う姿は見たくありません。

スポーツなのでいいのでは、と言う人もあるかもしれません。それが主な盾なのだと思います。論点に付き合わない楯。
では、スポーツなので、男が女をまたは、女が男を殴っていいのか。いいのかどうかは置いておいて、それを見たいのかがポイントとしましょう。

女同士が殴り合うという性癖

もし、女同士が殴りあっている姿を見たいと言う人がいるとしたら、それには、性癖の観念が入っていないとは言い切れない。もちろん口にすることはありません。男が女を殴る性癖、女が男を殴る性癖、女が女を殴る性癖。これらを、すべて存在しないといいきれるのでしょうか。言い切れないということは、この性癖の存在は認めるということです。あとは割合です。それは道ですね。あまり表だって語ることは少ないテーマかもしれません。

それを有名人などが言ってしまったら、つるし上げられて大変なことになります。
しかし、どうでしょうか。
今回は無観客で行われていましたが、観客がいるとして、そして、テレビの前でその試合を観戦している人がみんなそういう気で見ているとしたら。

張本勲の発言

はっきり言って、
張本勲(野球解説者、元プロ野球選手)の言っていることは失言とは思わないですね。失言としてクロージングしてしまったら、論点から目をそらして流しているだけですね。ワイドショー的にはそれでOKかもしれません。

ただ、僕は近年の、失言として解決、男女差別として解決というのは、問題から逃げている気がします。

警察も、事故死としたら、それで件が終わるので楽なのかもしれませんが、それは殺人事件なのですよ。テレビで観ている人は知っているのです。古畑任三郎だったらどうするのでしょうか。
どうでしょうかぁ~。(←モノマネ)
「今泉くん、これ事故死だと思う?」

「渇」と「あっぱれ」

僕が何よりあの報道で感情を動かされたのは、いい大人が入江聖奈選手に対して、張本勲の発言について「渇」か「あっぱれ」を選ばせた寒い発言である。

僕が中学時代「寒い」という言葉が流行った。すべったり、しらけたりするような発言に対して使われていたと思います。僕は使っていなかったけど。
そのときぶりに「寒い!」を思い出しました。
いまや、自分も大人になってしまってはいるのですが、大人が若者に対してそんな寒い発言をしてしまうとは!張本さんよりはるかに寒い!ちなみに張本さんの発言は僕は熱いと思っています。人が扱わなかった、置き去りにしてきた問題の提起をしているのですから。

宮根の失言と失行動、失言動

今回の件、ブルーインパルスの報道の宮根の言動ほどに寒かったですね。いや、宮根の件は凍りつきました。悪意がある。人を傷つけるためにやっているように見えました。本当に残念でした。コーネリアス小山田ぐらい残念。

オリンピックは風雲たけし城

もしかしたらオリンピックというものは、コメントにトラップがありまくる、たけし城みたいなものなのかもしれません。

最後まで寒い発言しなかった人はすごい!みたいな。

よくぞ生き残った生命たちよ!

小さい頃、大きくなったら、たけし城に出たいなんて思ってましたね。

おっと、話がそれましたが、大人内輪の盛り上がりで、若者に絡んでいくあの姿記者には僕はゾッとしました。自分もそうならないようにと教えてくれたのかもしれません。

張本さんは、女子ボクシングを注目させたのではなく、入江選手を注目させたのだと思います。一番美味しかったのは、入江選手だと思います。
そうなってくると、結局テレビのこっち側にいる僕らが裏をとるすべはないのです。

結局おいしかったのはテレビなのである。

文・写真/田中宏明

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