文/桃家ミント
あの頃学校で大をするぐらいなら、体調不良と言い張って帰った
僕はその事態にはならなかったけど。
人の体調リズムは、ひとそれぞれであって、また、いつなにが起きるかもわからない。
小学生でも、学校で大をしたくなることだってある。
しかし、学校あるあるのひとつ
学校のトイレで大をすると上から水が降ってくるという都市伝説があったのだ。
僕は見たことないが経験者はいた。
その都市伝説の発端はドリフでのこと。
長さんがトイレに入っているときに、加藤茶と志村けんが、
それをしたという話からである。
それは、格上にたいしてやるからおもしろいんだよね。
でも小さい子はそれはわからないで、誰にでもしちゃうんですよね。
誰でもならいいのですが、弱いひとにやったら、それは笑いにはならないんですよね。
実際はそんな考えもなく出回ってしまったのです。
その経験者が言う
「なんで上が空いてるんだよ!ボード代けちるなよ!」
なのです。
ぼくも、当時なんで上空いてるんだろう。それによって、こういうことがおきてしまうんだ、と想っていました。
いつのまにか、そんなネタは忘れられて、今に至るわけですが。
それから、約30年経ってわかったこと。
消防法
消防法だったのだ。
実はトイレの天井に、非常用のスプリンクラーがあって、
上が空いているのは、そこから出た水が行き渡るためなのである。
その壁が高いとまたは、天井までいってしまっていたら、それは部屋とカウントされてしまって、スプリンクラーを設置しないといけなくなるのです。
なにをけちったのか
つまり、壁の高さをけちったのではなく、消防設備をけちったことになります。
上が空いていないと、
熱感知器や換気扇など、また照明など、すべてその個室につけないといけなくなります。
上が空いていれば、何となくトイレ全体の天井の真ん中辺りに設置しておけば大丈夫なのです。
彼の言っていたことはあっていたのです。
彼は気づいているのか。