田中屋のかるーいバイクの話「前にもうしろにもだれもいなければ快適である」ツーリングと文/田中宏明

バイク・サイドカー
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国道17号線 水上~苗場を走る

それは、天気がよくて、ガソリンも余裕があれば快適かもしれない。
峠のカーブだって自分のペースでいける。
うしろがつめてくると緊張する。

湯河原~熱海のように、「お先にどうぞ」と道をゆずる幅もないとまた困ったものである。

しかしこの道国道17号は余裕があり、車が来れば、ちょっと横によれば、先にいってもらうことができる。

それにしても、前にもうしろにもだーれもない。

だんだん不安になったりする。
天気変わりやしないか、ガソリンは大丈夫か、
峠の坂道上り坂で思いの外消耗してやいないかと。

それは、人生でも、ツーリングでも、精神力のとの戦いのようにも思います。そして人の暖かさを感じたりするのです。だから、バイクに乗るのかもしれないです。
4月とはいえ、地面が凍っているかもしれない、なんてひやひやしながらでも。

すると、だれかいれば気が楽だったり、多少高くても、ガソリンいれちぇえば、なにもこわいものはなかったりするのです。
そんなことに気づくのです。
バイクなんて満タンいれても、11リットルである。ドラグスター250はね。

「最後のガソリンスタンド」という看板が見えてきた。これはいれとくしかないでしょ。

5.5リットルで1050円した。自営業みたいな、ガソリンスタンド。

そして、猿を見かけて、苗場に着く。

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