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ソニン&浜崎あゆみ「カレーライスの女」
浜崎あゆみは人の歌をうたってもかっこいいのだ。
いつか、桑田佳祐の「東京」を歌っていた時がある。それもすごい迫力だった。
このソニンの曲もまた入り込んでいる気迫がある。なんていうか昭和の歌番組というか、アーティスト。
女版の沢田研二と言えば、浜崎あゆみかもしれない。
ちなみにベースエンリケ、ギター野村義男
夕刻コラム「ソニン 芸能活動25TH」
つんくがソニンに書くソロの楽曲が素晴らしく好きだった。
カレーライスの女
津軽海峡の女
合コン後のファミレスにて と
そのあとは印象がなくなっていった。
つんくが離れたのか、ソニンが音楽の興味をなくしたのか。
田中屋のシティスナップ

連続小説「女の風景写真」第26話 作/田中宏明
約束の日の夕方。
喫茶店ではなく、落ち着いた雰囲気の小さなホテルのロビーが待ち合わせの場となった。
柔らかな照明と、観葉植物の影が揺れる空間に、三人が順に集まっていく。
由紀子は、胸の鼓動が耳の奥で鳴り響くのを抑えながら、先に来ていた男の隣に腰を下ろした。
少し遅れて、夫が現れる。
普段と同じスーツ姿。けれど、視線は硬く、どこかぎこちない。
「……待たせたな」
夫の低い声に、由紀子は小さく首を振った。
「いえ……」
男は穏やかに微笑み、二人を見渡した。
「こうしてお会いするのは、不思議な気分ですね」
それは挨拶のようであり、探りを入れる一言のようでもあった。
夫はしばし黙り、由紀子の横顔を見てから応じた。
「……俺もそう思う。ただ……彼女が望んでいることだから」
その言葉に、由紀子の喉がきゅっと狭まる。
――私が望んでいること。
本当にそうなのだろうか。けれど否定はできない。
男はゆっくりと頷いた。
「なら、今日は……その続きを、一緒に書いていきましょう」
三人の間に、ひとつの沈黙が落ちる。
だがそれは拒絶の沈黙ではなく、これから始まる物語の余白のように感じられた。
由紀子は深く息を吸い込み、二人の顔を順に見た。
「……お願いします」
そう言った自分の声が、震えながらもはっきりと響いた。
つづく
作者紹介
田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身の写真家・放送作家。
2003年 日本大学文理学部応用数学科 ぎりぎり卒業。下北沢・吉祥寺での売れないバンドマン生活&放送作家として日テレ・フジテレビ・テレビ朝日を出入りする。現在はピンでラジオと弾き語りでのパフォーマンスをおこなっている。
◆写真家:シティスナップとかるーい読物「井の頭Pastoral」撮影・編集
◆放送作家:ラジオドラマ「湘南サラリーマン女子」原作・脚本 オールデイズ直江津Radioで放送中!
出演ラジオ 第98回
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