短篇小説 青春プチロマン小説「女が日本一周する時」第10話 作 奈良あひる ベッドにうつ伏せで横たわる、何も着ていない女の写真だった。長い髪は背中の汗で濡れている。きっと素敵なことが起きたあとなのだ。 緊張感が走った。心臓の音が聞こえた気がした。そして、そのまま画面をスクロールしていく。 ... 2021.11.13 短篇小説
短篇小説 プチロマン小説「振り向かせてキス」作/奈良あひる ホテルに入ったらまず大きな鏡の前に立つ荷物だけ下ろした姿でいい。コートなど来ている季節であれば着ていていい。 そして二人で写真を撮る。これからしますって顔がいい。ここで1枚だけ脱がす。 思えばメッセージを交わしているときからコ... 2021.08.19 短篇小説
短篇小説 青春プチロマン小説「優依華のみやげ話」作/奈良あひる 脚本×エッセイ ○地下鉄の階段、たくさんの人 ト書き:達哉、地下鉄の階段を昇る。人が行き交う新宿。出口でたたずむ。達哉「ここも新宿三丁目駅になるのかぁ」 登場人物 達哉 :好きな電気屋はビックカメラ、37歳優依華(... 2021.07.31 短篇小説