田中:いや〜しかしね、倉本聰先生のドラマ『北の国から』ってのは、やっぱり永遠の名作ですよ。
竹内:本当だよね。あの北海道の大自然と、親子の絆!黒板五郎役の田中邦衛さんも素晴らしかったけど、やっぱり息子の純役、吉岡秀隆さんの演技が光ってたわけじゃない!
田中:そうだね!子役時代からの成長をみんなで見守ったわけだから。
竹内:ただね、僕ちょっと気になるのよ。倉本聰先生の脚本って、とにかく情けなくて頼りない男を描くのが上手いじゃない?
田中:ああ、「ジュン…」ってブツブツ独り言言ってるようなね。
竹内:そうそう!でも吉岡秀隆さん、大人になって『ALWAYS 三丁目の夕日』に出ても売れない小説家役で頼りないし、『コトー診療所』でも心優しいけどナイーブな医師でしょ?
田中:確かにちょっと陰のある役が多いけどさ!
竹内:あそこまで一貫してるとね、もう倉本聰先生が吉岡さんの「情けなさの才能」を完全に見抜いて、それを業界全体に感染させたんじゃないかって思うのよ!
田中:感染って言うな!才能を咲かせたんだよ!
竹内:だって吉岡さん、私生活でも「北海道の富良野で泥水すすってた」みたいな顔してるもん!
田中:してねぇよ!めちゃくちゃ失礼だな!あれは役作りと演技力だろ!
竹内:でもさ、もし倉本先生が『泥の国から』とか書き始めたらどうする?
田中:なんだよ『泥の国から』って!
竹内:吉岡さんが泥を捏ねながら「父さん…泥が、泥が手から離れないんだ…」って言い続けるの。
田中:暗すぎるわ!いい加減にしろ!
