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夕刻コラム「お酒を飲む人飲まない人混合の飲み会の会計」

この記事の最後のまとめは何なんだw
何も考えていない。データを紹介しただけか。

昭島では、飲む人が偉いとされていて、会計は当然均等割り勘。飲めないのが悪い、飲まないのが悪いという考え方だった。すべて飲める人が正しいとして進めてくれた。
僕は飲めない組であり、何も疑わずそれで育った。
昭島を出た瞬間、他の地では違うことを知る。
僕が下北沢で知ったことは、昭島での飲み会の話は、珈琲一杯でもできるということだった。
そこからコーヒーの魅力というものがはじまるのだ。

夕刻コラム「広末涼子 オールスター後夜祭(感謝祭)クイズ」
これって正解は何だったの?
まぁこの記事に、答えは関係ないけど

田中屋のシティスナップ「ヨーグルト田中と清水蜜柑」BerryBerryBreakfast

連続小説「女の風景写真」第47話 作/奈良あひる

朝の光が、カーテンのすき間から差し込んでいた。
部屋の輪郭が、淡く浮かびあがる。
由紀子はゆっくりと起きあがり、鏡の前に立った。
寝癖のついた髪を整えながら、鏡の中の自分を見つめる。
そこには、昨夜までの自分と、どこか違う表情があった。
キッチンでは、夫がパンを焼いていた。
バターの匂いが、部屋いっぱいに広がる。
その香りに胸が温かくなるのを感じながらも、由紀子は静かに鞄を開け、封筒を取り出した。
白い封筒の中には、短い手紙。
それは夫に宛てたものでもあり、過去の自分に宛てたものでもあった。
「これを置いていくのね」
心の中でつぶやくと、胸の奥が少しだけ痛んだ。
けれど、その痛みさえ、今はやさしく感じられた。
夫の背中に「行ってきます」と声をかける。
いつもより少し遅れて、夫は「気をつけて」と返した。
たったそれだけの会話なのに、その響きがいつまでも耳に残る。
玄関を出ると、朝の空気が頬を撫でた。
冷たくて、透明で、どこか新しい匂いがした。
由紀子は深く息を吸い込み、ゆっくりと歩き出す。
角を曲がると、通りの向こうに朝日が差していた。
その光は、遠くの街並みをやわらかく包みこんでいる。
胸の奥で、何かが静かにほどけていくのを感じた。
――もう、書かない日記。
けれど、これからの一日一日が、新しい物語になるのだろう。
そう思うと、足取りが少しだけ軽くなった。
由紀子はそのまま、朝の光の中へと溶けていった。
つづく
作者紹介
田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身の写真家・放送作家。
2003年 日本大学文理学部応用数学科 ぎりぎり卒業。下北沢・吉祥寺での売れないバンドマン生活&放送作家として日テレ・フジテレビ・テレビ朝日を出入りする。現在はピンでラジオと弾き語りでのパフォーマンスをおこなっている。
◆写真家:シティスナップとかるーい読物「井の頭Pastoral」撮影・編集
◆放送作家:ラジオドラマ「湘南サラリーマン女子」原作・脚本 オールデイズ直江津Radioで放送中!
出演ラジオ 第99回
田中屋のシティスナップ
