月曜日は田中屋の夕刻日誌「スカジャンなんて着ることはないと思っていた」文/田中宏明

夕刻日誌
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スカジャンってなんだ?!

90年代のスカジャンと言えば、ヤンキーかヤンキーの玉子だった
あの頃ダサカッコ悪く見えていた。

当時は連ドラ全盛期、僕が熱中していたのは「ひとつ屋根の下」だった。しかも「2」
そこで見たものがのちの自分に影響を与えることになりまして。

いしだ壱成と松たか子のダブルスカンジャン

女もスカジャン着ていいんだ!という新鮮さがあった。そこに注目している人がいるかどうかは知らないが、あそこでスカジャンブームは起きてもよかった気がする。

B’z LOVE ME I LOVE YOU

プロモで稲葉が着ているのであるが、これは普通にかっこよくて、当時中学の自分としても、自分はそんなにかっこよくは着こなせないと思い、これはスカジャンを着るきっかけにはならなかったのです。

ただ、スカジャンの可能性を大きくひろげ、ダサカッコイイだけではないということをしったのです。

のちの2010年代にスカジャンブームとなって、女子もよく着ていたものだ。腕を通さず肩で着る感じで。

そして時はたち、
またスカジャンの景色に出会う。

サザンオールスターズのライブ

「そんなヒロシに騙されて」のダンサーの男がスカジャンを着ていて、踊っているのである。女はポニーテールでロングスカート、これにまたやられちまってよぉ。

このときスカジャンはペラペラのがかっこいいと吹き込まれた。ペラペラのスカジャンをうでまくっているのである。
これに憧れて買ったのが、横須賀ではじめて買ったスカジャン。水色で虎と竜の刺繍でどちらもとぼけた顔しているクラシカルデザイン。結局ペラペラスカジャンはこれしか持っていない。
ちょっと値段するやつとかは、それなりにしっかりしていて、厚さがあるのだ。

現地 どぶ板通り

そして、3度目のスカジャンの衝撃は、ネイビーバーガーでも食べたくなって横須賀どぶ板通りへ出掛けたとき。
その日たまたまどぶ板では、「トモダチジャズ」というイベントがやっていた。
そこで生演奏されるスウィンギンジャズ、
どぶ板に音が溢れ出すと、そのあたりにいた男と女が踊り出したのだ!

それに見とれてしまって、曲が終わったときに、そのふたりの写真を撮らせてもらったのだ。話しかけるのはちょっと怖かったのだが、爽やかに快く撮らせていただきました。その爽やかさにまた、横須賀とスカジャンに惚れちまったってわけさ。

スカジャンってのはそういうものなんのさ。

ダサいとか言われたりもするけど「結構結構コケコッコーだぜ!」(※これは、デパート夏物がたりにおけるTOKIO山口くんから拝借)

スカジャンはダサカッコいいもの

スカジャンはダサカッコイイってやつなのさ。他にダサカッコイイものってパッと思い付くかい?

そもそも男はダサカッコいいもの。松田優作みたいなのはいないのよ。

最近いしだ壱成のニュースを見て思い出したのは、スカジャンのこと。あれからどうしたか知らないですが、いしだ壱成かっこよかったです。
ザビッグバンドのCDとか持っていたな。

かっこいいと思えるものがあるのは男にとって幸せなことです。
女子のみなさんにはわかるかな。

写真:Mint

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