田中屋の不動産管理あるあるエッセイ「漏電ブレーカーが落ちた 原因と対応」作/田中宏明

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今までなかった不動産管理の参考書~トラブルから学ぼう!

「停電してる」「ブレーカーが落ちた」なんて、テナントから連絡が来ることがあります。
そんなときの確認点のベタをご紹介します。

「漏電ブレーカーが落ちた!」については2パターンあります。


〇レバーが完全に落ちている時
〇落ちきらず、中間のあたりにいる時 

これらの状態について

これは結論からいうとどちらもブレーカーが落ちている状態という意味では同じです。

何が違うかというと、

中間で止まっている方は、ブレーカーが落ちたとき、中間でとまる機能になっているというだけのことです。

なぜ中間で止まる機能が大事なのか。

中間で止まっていたら、ブレーカーが落ちたあとにブレーカーを触っていないというメッセージになります。

オンかまたはオフになっていれば、ブレーカーが落ちた後、誰かが動かした状態であることを表しています。

なぜ、触ったか触っていないかが分かった方がいいか

ブレーカーが落ちたあと、誰も触っていない状態で、漏電のボタンが手前に出ていれば漏電であったことがわかります。


手前に出ていなかったときは、過電流であった可能性が高いと推測できるからです。これは100%とは言えないとメーカーは言っていますが、ほぼ100%だとみてもいいと思います。

行動

過電流の場合

テナントへ「過電流ですので、対応してください」と伝えます。

漏電の場合

どこで漏電しているかまではわかりませんので、探すことになります。

1.一度ブレーカーをオンにしてみる。そこで、すぐブレーカーが落ちなければ、店舗側で一時的な漏電が起きたと推測されます。

2.オンにしてすぐブレーカーが落ちるとき

店内・共用側どこかで、一時的ではない漏電が起きていることになります。

まずは、店内の子ブレーカーをすべて落とします。

そして、ブレーカーオン。ここで落ちなければ共用部では漏電していないことになります。

店内だということが分かったところで、どこなのか、漏電のポイントを探します。

子ブレーカーをすべてオフにしている状態から、ひとつづつあげていきます。一時的ではない漏電が起きていれば、そのポイントを含む子ブレーカーを上げたときに、ブレーカーが落ちてしまいます。

結局

ブレーカーが落ちる原因は、店内の過電流か漏電であって、共用部の異常というのはないです。※言い切っていいのか!?
共用部の異常だったことはありません。

その視点で、テナントに伝えれば人はわかってくれます。

テナントはなんでも人のせいというスタンスできますがね。

わざわざ離れたビルなどに行くときは、「店舗内の漏電・過電流ではないですよね」とかるーくお伝えしても問題ないです。

なんてったって、共用部で異常が起きたことは今まで一度もありません。


共用側というのは、使用の変化・環境の変化がない(または極めて少ない)ので一時的な漏電は考えづらいのです。僕の経験では一度もないです。一時的ではない漏電も起きたことがありません。

ネズミの都市伝説


共用の電線をネズミが噛んで漏電が起きたということは世の中的にはありうる話だそうです。が、それを経験した人をしりません。都市伝説のような域になっています。

作者紹介

田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身  

2003年 日本大学文理学部応用数学科 卒業。
宅地建物取引主任氏、賃貸不動産経営管理士、FP2級

ブログにて「不動産管理あるあるエッセイ」連載

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