=田中屋スポーツ新聞=新聞を読めと言われた世代だ。読むならスポーツ新聞だな。一日の隙間をジャンクに過ごすならこれだ。学校でも職場でも使える話題をお届け
BerryBerryBreakfastのオールデイズ直江津Radio第97回 ON AIR!
ゾウさんギターを修理!はんだごて作業は中学の時ぶりだな。
夕刻日誌「山さん 殉職」

「太陽にほえろ!」“山さん”露口茂さん死去 93歳、老衰 14年にわたり皆勤で出演 : 日刊スポーツ


圧倒的アニキ 圧倒的冷静 山さん
◎印象に残っているシーン
殿下は覚醒剤を打たれてしまい
幻覚・幻聴 禁断症状に苦しんでいた。
殿下は山さんに「これで僕を柱に縛り付けてくれ」と手錠を渡す。
山さんは「俺も一晩付き合ってやる」と自分と殿下に手錠をかける。
殿下は、どのシーンを思い浮かべるのだろうか。
ドラマ撮影内ではなく、カメラが回っていなシーンだろうか。

田中屋のシティスナップ

モデル募集
シティスナップとかるーい読物のZINE「井の頭Pastoral」のモデルをやっていただける方を探しております。ご連絡お待ちしてます。
青春の街を歩きながら15分~45分ぐらいいただければと思います。
ちょっと記念になりますよ。
インスタ @tanakaya_blomide
X @doro_sis
連載小説「女の風景写真」第7話 奈良あひる

その日も、由紀子は例の喫茶店に足を向けていた。ノートパソコンをバッグに入れ、白いヘルメットを片手に扉を押し開ける。午後の店内はほどよく賑わい、ジャズの音が小さく流れている。
先日の相席のことが頭をよぎる。隣に座ったのは四十代半ばくらいの男で、やわらかい物腰で「よくここに来られるんですか」と声をかけてきた。由紀子は最初、言葉を返すのをためらった。だが、自然な調子とあまりにさりげない問いかけに、思わず「ええ、時々」と答えていた。
それ以来、彼女の中でなにかが変わった。夫や家庭に触れられることはなかったが、短い会話の中に、妙な温もりが残ってしまったのだ。まるで、自分の物語の次の章が、すぐそばに待っているように。
今日もまた、その男の姿が気になってしまう。店内を見回すと、カウンター席に彼がいた。濃紺のジャケットを脱ぎ、白いシャツの袖を軽くまくっている。
由紀子は窓際の二人掛けに腰を下ろし、パソコンを開いた。だが文字は思うように進まず、指先は同じ行を往復するばかりだった。視線の端にちらつく男の横顔が、否応なく意識をかすめていく。
「――隣、よろしいですか」
気づけば、彼が席を立ち、由紀子の前に立っていた。混んできた店内で空席は限られている。由紀子はかすかに息をのんで、笑みを作った。
「どうぞ」
彼が腰を下ろすと、わずかな距離に彼の香りが漂った。コーヒーと、淡いシトラスのような香水の匂い。
「またお会いしましたね」
「……そうですね」
短い言葉のやり取りなのに、胸の奥に波紋が広がっていく。夫には見せたことのない顔を、無意識にしているような気がして、由紀子は自分を持て余した。
ふと画面に映る自分の未完成の文章が目に入る。そこには昨夜まで書いていた、あの一夜の出来事の断片が残っている。消すこともできず、誰にも見せられずにいた文章。
「小説を、お書きなんですか」
男が画面を覗き込もうとした瞬間、由紀子は慌ててパソコンを閉じた。頬に熱がのぼる。
「いえ、ただの……日記みたいなものです」
男は笑ってうなずいた。
「日記、ですか。――誰にも言えないことを、書く場所って、必要ですよね」
その言葉が、由紀子の心にするりと落ちた。彼は何を知っているわけでもないのに、なぜか核心を突かれたような気がしてならなかった。
由紀子はカップを手に取り、視線を落とした。次の一言を返すのが怖くもあり、待ち遠しくもあった。彼女の物語は、この喫茶店からまた続き始めようとしているのだ。
=ライブのおしらせ=
BerryBerryBreakfast現場ラジオLive9月7日 南林間チャンドラ・スーリヤ
17:30スタートオールデイズ直江津Radioモーニングからラジオドラマ「わけありキャバレー」と歌の世界をお届けします。
脚本・歌・出演/田中宏明
田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身の週末の写真家・放送作家。
2003年 日本大学文理学部応用数学科 ぎりぎり卒業。下北沢・吉祥寺での売れないバンドマン生活を経て、会社員(番組制作→不動産業)となる。
◆写真家:シティスナップとかるーい読物「井の頭Pastoral」撮影・編集
◆放送作家:ラジオドラマ「湘南サラリーマン女子」原作・脚本 オールデイズ直江津Radioで放送中!
出演ラジオ 第96 回
田中屋のシティスナップ
田中屋のロード俳句
井の頭Pastoral