=ロード俳句(田中屋式短歌57585)= 松尾芭蕉に嫉妬して、バイクで旅して俳句するロード随筆シリーズ。俳句とはかけそばのようなもの。トッピングして短歌にすることもできます。
俳句前
俳句
湯をあがり 名も影響か 誰もいない
季語ぬき
トッピング短歌
・この景色過去に どこぞあり
解説
500円という価格でお風呂に入れるのはありがたい。
休憩スペースも広くて明るい、気持ちいい。
それでも誰もいない。
その理由の一つは名前にあるのではないかと思う。
まずこの湯は松田町健康福祉センターという施設の3階にある。この“福祉”という言葉が、若者に対していい影響は与えていないのではないかと思う。なんとなく、介護とかシルバー的なイメージが強くなってしまって、だれでも気軽に行っていい場所であるというイメージが弱い。
また、健楽の湯の”健”について。
こちらもこの字に悪いイメージは全くないのですが。
例えばですよ、幸福アパートと言うアパートがあったとしましょう。幸福なアパートなんてすばらしいのですが、なんとなく幸福ではない人が集まってきているイメージになりますよね。つまり、健康の湯なんてものがあったとすれば、健康ではない人が集まってくる場所になってしまうのです。
つまりあんまりそこを推さなくてもいいのではないかと思います。
どうせだったら、六本木アマンドセンタービルの中のマハラジャ浴場なんてネーミングであれば、若者が入りやすいのではないかと思うのです。
作者紹介
田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身の週末の写真家・放送作家。
2003年 日本大学文理学部応用数学科 ぎりぎり卒業。下北沢・吉祥寺での売れないバンドマン生活を経て、会社員(番組制作→不動産業)となる。
◆写真家:シティスナップとかるーい読物「井の頭Pastoral」撮影・編集
◆放送作家:ラジオドラマ「湘南サラリーマン女子」原作・脚本 オールデイズ直江津Radioで放送中!
出演ラジオ 第90回
田中屋のロード俳句
田中屋のロード俳句のテーマ「それって感情の環状ってことよね」
わけありの女