解説
老後や年金のことを気にするなんてロックじゃない。そんなものに僕らは本来憧れていないのだ。ロックに生きたいのだ。ある二人を例に挙げて考えよう。
松尾芭蕉と内田裕也
どちらもヒット作が思いつかない有名人だ。
この二人の特性の差。
内田裕也は作品の中でコミック雑誌なんていらないと言っている。
松尾芭蕉は必要とは声を上げる勇気もなく、俳句に季語は必要だと言わんばかりに、すべて季語をいれている。
これは型にはめて生きていけばなんとなく無難であろうという考え方が見えるのだ。
会社員をして定年まで働けばその後何とかなるだろうという考え方、明らかにロックではない生き方である。
つまり、俳句に季語を入れることをこだわってしまう人は、年金はちゃんと払いたいという考えの人間であるともいえるということだ。
季語入りは ロックでもなきゃ ろくでもない
お飾り俳句の 文字稼ぎ
鳥俳句 老いて興味は 季語年金
解説
鳥ソングみたいな俳句もある それらはだいたい冒険のない内容がないよう的な句であり、
年金や老後の恐怖を描いたおじいちゃんが書いたような作品だ。
作者紹介
田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身の週末の写真家・放送作家。
2003年 日本大学文理学部応用数学科 ぎりぎり卒業。下北沢・吉祥寺での売れないバンドマン生活を経て、会社員(番組制作→不動産業)となる。
◆写真家:シティスナップとかるーい読物「井の頭Pastoral」撮影・編集
◆放送作家:ラジオドラマ「湘南サラリーマン女子」原作・脚本 オールデイズ直江津Radioで放送中!