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夕刻日誌「偽名・芸名・アナウンサー 水ト麻美アナウンサー」

水ト麻美アナウンサー 読み方はミトだと思っていた。
ちがうんだって、みんな知ってましたか?
これ読み方はミウラっていうらしい。どうやって、ウラって読むんだよ。これカタカナではなくて漢字なの??
そして、相性がミトちゃんなわけ。それはオーケー。読み方はかなりいかがわしいが。「いかがわしい」は誉め言葉ね。結婚しているが、芸名は変えないあたりが、ちょっといい意味で胡散臭さが上がっちゃうのがきついよね。
例えば、原由子が桑田佳祐と結婚しても、芸名としては原という名字を使う。これは特に違和感はないけど、水トという名字でそれをしちゃうと、なんか騙されているような気がしちゃうんですよね。なぜならミトという読み方ではないからです。これは本人が悪いということでは全くありません。そのように感じてしまうという事実の話です。
何か欺いているようなイメージがあります。もちろんアナウンサーもタレントですので、今まで育てた名前や字面の格を手放すのはもったいないという考え方もあると思います。
しかし、今回の場合は中村麻美み変えた方がイメージは良かったのではないかと思っています。
真実を伝えている感じがします。それはニュースを読んでいても、夫への気持ちに対してもです。
水トのままいくのなら、ああ、いつか離婚するのかなぁって思っちゃいます。イメージです。イメージは大事。
芸能人が本名と違う名前で活動すれば芸名。キャバ嬢やホステスなら源氏名。
しかし、アナウンサーがそれをやってしまうと偽名になってしまうのである。
By 田中宏明

夕刻コラム「集団食中毒」

こんな運を試されることがあるのか。
最近、恐ろしいと思う病気は、食中毒と熱中症ですね。
今回のニュース 食中毒は大人数のひとが症状を起こし、その中で亡くなった人も出てしまった。
これはもう食べてしまったものはしょうがなく、後から症状が出て亡くなってしまうんだから、病気にかかって、余命半年ですとか言われるよりももっとあっという間の出来事なんですよね。
数日ですから。
それでいうと、熱中症もそうなんですよね。ニュースで見たんですが、体調不良で会社早退して、夜亡くなったって。
これだって、体調悪いと感じて休んでるのに熱中症で亡くなるってちょっと恐ろしいですよ。
こうなると、外には出ない、出所のわからないモノは食べないということになりますね。
消極的な対策にはなりますが。
結局何が起こるかわからないので、やりたいことからやっていこうという話になります。ベタだな。
田中屋のシティスナップ

連載小説 女の風景写真 第9話 奈良あひる
第9話
由紀子は、自分の指先が震えているのを意識していた。
画面の中には、昨夜書きかけてそのまま保存した文章が開かれている。
《ベッドに押し倒されたとき、心臓の音が喧しくて、彼に聞こえてしまいそうだった。腰を深く抱き寄せられ、熱を注ぎ込まれたとき、わたしは声を押し殺すことができなかった》
あまりに赤裸々な言葉。これは物語だ、と自分に言い聞かせても、結局はあの夜の記録にすぎない。
――見せてはいけない。
そう思うのに、カーソルを動かす手は止まらなかった。
彼は隣の席で黙って画面を追っていた。最初は眉を寄せ、やがてゆっくりと息を吐く。沈黙が長く続き、由紀子の胸は締めつけられるように苦しくなる。
「……ずいぶん、正直に書かれてるんですね」
低い声が耳に落ちてきた。
由紀子は視線を伏せた。コーヒーの表面に映る自分の顔は、いつになく赤い。
「物語だって言ったでしょう。主人公は……私じゃない」
「けれど、書いた人にしか出せない温度がある」
彼はそう言って、ゆっくりとカップを口に運んだ。目は笑っていなかった。真剣に、画面に残る行の余白を見つめている。
「読んでいて、胸がざわつきました。――嫉妬に近い感情かもしれません」
由紀子の喉が乾く。思ってもみなかった言葉に、呼吸が浅くなる。
「嫉妬……ですか」
「ええ。その男が、主人公の体に触れている情景が、あまりにも生々しくて。まるで自分がそこにいないことを突きつけられたようで」
由紀子は返す言葉を探しながら、キーボードの上に置いた指をぎゅっと握りしめた。彼に読まれたくて見せたのに、今は羞恥と安堵とが入り混じり、心臓が暴れている。
「……あなたなら、どう書きます?」
思わず口をついて出た。自分でも意図がわからない問いだった。
男は少し目を細め、窓の外の夕暮れに視線をやった。
「続きを書いてみたいですね。――あなたの物語の、その先を」
店内に流れるジャズが、不意に遠くなった。由紀子は、テーブルの上に置かれた自分のノートパソコンが、今やもうただの道具ではなく、ふたりを結ぶ秘密の扉になっていることを、はっきりと意識した。

つづく
=ライブのおしらせ=
BerryBerryBreakfast現場ラジオLive
9月7日 南林間チャンドラ・スーリヤ
17:30スタート
オールデイズ直江津Radioモーニングから
ラジオドラマ「わけありキャバレー」と歌の世界をお届けします。
脚本・歌・出演/田中宏明
編集者紹介
田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身の写真家・放送作家。
2003年 日本大学文理学部応用数学科 ぎりぎり卒業。下北沢・吉祥寺での売れないバンドマン生活を経て、現在はピンでラジオと弾き語りでのパフォーマンスをおこなっている。
◆写真家:シティスナップとかるーい読物「井の頭Pastoral」撮影・編集
◆放送作家:ラジオドラマ「湘南サラリーマン女子」原作・脚本 オールデイズ直江津Radioで放送中!
出演ラジオ 第96回
田中屋のシティスナップ
田中屋のロード俳句
井の頭Pastoral