青春プチロマン小説「女が日本一周の旅をする時」第２７話　作/奈良あひる

２７話

加恵は今入れられている。

日本一周の旅に出るといって東京を飛び出し、神奈川・静岡熱海と２県目だった。それでこんなことがいろいろ起きている。これは旅というものの醍醐味そのものだった。

学生時代　社会人になってもそういうことに興味になかったわけじゃなかったのに、タイミングというかなぜかそういう経験ってすすまないときはすすまない。美人かどうかなんて言うのは殆ど関係ないといった印象。

そんなとき私をすごく思ってくれる人がいた。本気で思ってくれるひと。一度したら覚めるという男ではなかった。いつも私を求めてきた。私も舞い上がって会えばいつもエッチをしていた。

なんで今私はそんなことを思い出しているのだろう。

ある日ひとりの男と出逢った。

出先でのロマンスのないものは旅と言えるのか。そんなことを言っていた男がいた。その人と関係を持ってしまった。

女としての醍醐味、それはロマンスを与えること。男も女も一人じゃロマンスできない。また、女の方がロマンスをスタートさせるきっかけ、権利？見たいなものを持っているような気もする。男はサインをくれればいい。

旅のテーマなんてのはいちいち言わなくてもいい。自分探しの旅とか言っておけばいい。

気持ちいい。今私は入れられている。

つづく

第２６話

青春プチロマン小説「女が日本一周に出る時」第26話　作/奈良あひる

ありそうでなくて、それでも起きそうなロマンスをお届けする青春プチロマン小説。きっとどこかで起きている。第26話浅田はキスをしながら加恵に服を着るように促す。 もう一度脱がしたいからだ。 しかし、途中で我慢できなくな...

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2023.11.19

作者紹介

渋谷のOL

女に必要なのは断らない勇気。 それからというもの恋のめぐり合わせが始まったまりました。経験をもとにロマンスをお届けします。 井の頭Pastoralにも寄稿してます。

はじめまして田中（井の頭Pastoral編集）です。

余裕をもって刊行しておりましたこのZINEも今は締め切りギリギリですが、なんとかやってます。なんとかと言っても、楽しく作ってます。おかげさまで、１７０巻！（しかし、超リトルプレスですが汗）時代と街と人のスリ...

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2024.01.11