ありそうでなくて、それでも起きそうなロマンスをお届けする青春プチロマン小説。きっとどこかで起きている。
第8話
仕事の時間中に外で打ち合わせという状況の関係で、もたもたしている時間はないということは二人とも認識していた。
西田は上手だった。三奈より年下だったとしても、三奈より経験はあるように思えた。
三奈は入れられる前に、指だけで達してしまっていた。
キスで達してしまっていたのかもしれない。
状況で達してしまっていたのかもしれない。
その後、三奈はすんなりと西田のものを受け入れ、仕事の時間だというのに、ロマンスのない海外旅行より遥かに上のレベルのトリップを過ごした。
西田も2回達していた。
はだかで抱き合っている時間をもう少し味わっていたいと三奈は思ったが、西田は「そろそろ戻らないとなぁ」とつぶやいた。
ふたりは、シャワーをあびながら、お決まりのようにキスをして、さわりあったが、このあともう一度してしまったらさすがに時間が不自然にあるので、西田の「また今度つづきね」という言葉に微笑み返すことで、服を着てホテルを出た。
今さっき会った人としてしまった。そんな人と今見慣れた町を歩いている。
この想いは罪悪感でも後悔でもない。
充実感である。
B級映画のヒロインになったような気分だ。
西田「1本電話していくので、先に戻っていてください」
三奈は先に職場の建物へ入っていった。
職場に戻ると、スタッフは言った。
「本社の人が来てますよ」
三奈「え…」
つづく
作者紹介
奈良あひる
趣味で小説を書いています。
学生時代のスポーツはバレーボール
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