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田中屋の夕刻日誌「田中屋の 続!日本3第ギタリスト」
今まで、モト冬樹、城島茂、パッパラー河合ときましたが、どうしてももう一人増やしたいと思います。
野村義男
このギターを聴いてくれ!
ギターのかっこよさは生演奏している感なんです。
この動画に野村義男が演奏している姿はあんまり写っていませんが、演奏している感はすごく伝わる。
夕刻コラム「歩りえこ 大腸がんを男梅に例え避難!?」

これは大問題。
がんとは恐ろしい病気だ。
それを商品名に例えている。また、その商品名には男という言葉が入っている。これは相当馬鹿にしていないと言えない言葉である。女だったらさらに大問題である。
女が発言していて、男と商品名を馬鹿にしているのでまだ騒ぎは小さい方であると思われる。
田中屋のシティスナップ「苺BerryBreakfast」

下北沢スナップ 撮影/田中宏明
「女の風景写真」第32話 作/奈良あひる
小さな部屋の空気は、窓を閉めているせいか少し重たく感じられた。
けれど、その重さは不快なものではなく、三人の間に漂う緊張と期待を含んだ熱に近かった。
ソファに並んで腰かけているのは、由紀子と夫、そして男。
最初こそ背筋を伸ばしたまま、まるで他人行儀のように距離を取っていたが、時の経過とともに、空気がじわじわと溶け出していくのがわかる。
「なんだか、不思議ですね……」
由紀子が小さな声で言った。
自分の声が思いのほか響き、胸の奥がひどく騒ぐ。
夫が笑みを含んだ目を向ける。
「そうだな。けど、嫌じゃないだろ?」
問いかけられ、由紀子はほんの少し頷いた。その頷きに、隣の男も安堵のように微笑む。
肩と肩の間にあったわずかな隙間が、自然と縮まっていった。誰かが意図したわけでもなく、ただ呼吸を合わせるように。
沈黙が訪れるたび、膝と膝が近づき、袖口がかすかに触れ合う。ほんの些細な接触が、火花のように意識を走らせる。
由紀子は気づかぬふりをした。だが、心臓は正直に跳ね上がる。
彼らも同じなのだろう。動きを控えめにしながらも、視線は確かに彼女を探していた。
「こうしてみると……」
夫が言葉を探すように口を開き、わずかにためらう。
男がそれを引き継ぐように笑った。
「まるで、三人で物語を始めるみたいだ」
その一言が、部屋の温度をさらに上げた。
物語。確かに、今ここで紡がれているのは、誰の台本にも書かれていない一章だった。
由紀子は呼吸を整えながら、二人の顔を交互に見つめた。
どちらの瞳にも、自分へのまっすぐな熱が宿っている。その熱は、夫婦として積み重ねてきた時間とも、秘密めいた逢瀬で育まれたものとも、また違う。三人でしか生まれ得ない、奇妙に親密な温度。
彼女の手の甲に、夫の指がそっと触れた。次いで、反対側から男の指先が重なる。
――それはあまりにも自然な流れで、抗うことを考える間もなかった。
鼓動の音が、まるで耳のすぐそばで鳴り響いているように大きく感じる。
触れ合う面積はまだ小さい。けれど、その小さな重なりが、三人をひとつの輪へと導いていく。
窓の外では、夜風に揺れる木の葉の音がかすかに聞こえる。
外の世界は静かなまま、けれどこの部屋の内側では、三人の距離が目に見えぬ糸で少しずつ縮められていた。
つづく