=田中屋式短歌= 松尾芭蕉に嫉妬して、バイクで旅して俳句するロードエッセイシリーズ。約30文字のメルヘントリップへようこそ
つづき
松尾芭蕉の足取りを追うというなんともベタでひねりのないことをやってみようと思った。
昨今のインスタやyoutubeでの「日本一周しています!」のハシリが松尾芭蕉なのではないかと思ったからである。
まずは深川の芭蕉記念館へ向かう。
国道246で日本橋方面へ向かう。
俳句(田中屋式短歌57585)
句ひとつで 誰かを運ぶ 芭蕉庵
目的地となりゃ 隅田川
解説
松尾芭蕉とは、世の中が混乱の最中、俳句なんて書いて旅をしている奴は岡本太郎みたいな存在だったのかもしれない。
みんなが働いているとき作品を作っているような人。
これは現代のSNS人だ。
松尾芭蕉が隅田川を選んでいるということは、そもそも俳句で足を運んだんではなく、隅田川の力なのかもしれない。隅田川に興味を持つこととなる。
目的地となってしまうと期待外れとなることが多い。
しかし、その道中に心はずむ発見があるものだ。
作者紹介
田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身の週末の写真家・放送作家。
2003年 日本大学文理学部応用数学科 ぎりぎり卒業。下北沢・吉祥寺での売れないバンドマン生活を経て、会社員(番組制作→不動産業)となる。
◆写真家:シティスナップとかるーい読物「井の頭Pastoral」撮影・編集
◆放送作家:ラジオドラマ「湘南サラリーマン女子」原作・脚本 オールデイズ直江津Radioで放送中!