田中屋の「普通の日記」6月27日

外食記録と日記
外食記録と日記

文/田中宏明

ー不動産契約ー

売買の契約というのは、賃貸の契約とちがい、売り主買い主が同席して行われる。※賃貸の場合でも契約の現場に現れるオーナーもいる。

今まで仲介不動産業者を介して話していた人と会うことになるのだ。
仲介業者は間にたって話をまとめるために、それぞれの人物を作り替えることがあるので、本当の姿はわからないまま契約に向かうため、何かしらイメージの差がでる部分があり、やや緊張しますね。

大きな買い物であるわけですから、すべてがすんなりいくわけでもないわけで、それでも話がまとまったのだから、お互いラッキーなはずです。

契約は約2時間ぐらいかかると言われていましたが、だいたいそれぐらいはかかり、質問やら確認やらしていく中で、だんだんお互い言葉を交わすようになる。
そしてだんだんにじみ出てくるのは、売り主さんのこの建物への愛でした。
はやく売り抜けてお金にしたい、無事契約終われというトークというより、想い出やこの物件に出会うまでの話をしてくれた。
柱は太めで注文した、シロアリ対策も充分にした、このあたりは地盤がいい、地域の自治会の役員をやっていた、子供も多いしお祭りもあるし楽しいよ。と

今日契約に来る前も建物を見てきたと言っていた。
手付金の受け渡しがあり、契約書等署名捺印がおわり、
解散になる頃、不動産屋に「今ってまだ入っても大丈夫ですか?」と聞いていた。「さっき見てきたら、雑草がすごかったので」と

まぁ、その言葉はどうとるかですが、僕はいい方にとりました。
建物がどこかへいってしまうのが寂しいのではないかと。

もしすべて嘘だったら、
安い細い柱でできていて、シロアリ対策なんてまったくしていなくて、地盤も悪く、自治会にはあぶない人がいたりして。

そしたら、僕は人生初の人間不信になろうと思います。
まぁ、全然別のところにこの物件の魅力があるかもしれない。
きっと人はどんなところであっても、楽しさを見つけられるものなのではないかなと思ってます。
どんな未来が来るのだろう。まだ来ていない不安は無視して、家族で楽しんでいきたいと思います。

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