どんなにニュースを見たって、どんなに新聞を読んだって裏取りなんてできない。
僕が小さい頃、「新聞読め」「ニュース見ろ」とよく親に言われたものである。当時はまだいいかもしれませんが、今はそれと同じ発言をしたらちょっと寒いかもしれませんね。新聞で読んだことをいかにも真実で、社会の常識だなどと突きつけたりしたら。
今はそんな時代だ。
僕にとってニュースは嘘かホントかはどうでもよくて、何を感じるかですね。
最近の話題で言えば、小室圭さん・眞子さんの結婚ですね。
金銭トラブルだとかなんだとかは、不正需給だとか、おいておいて。
「皇室の人が外へ出る」というのは、ロマンを感じずにはいられない。
六本木のクラブで、「ちょっと抜け出さない?」とはまたスケールがちがう。ハリウッド映画ぐらい壮大だ。
そういえば、高校時代1年のときだったかな、タイタニックが流行って、クラスの女子はディカプリオとかいう男にキャーキャー言っていた。
当時ネットなんてないので、その男を見るには映画館にいくしかなかった。そして観るしかなかった。そこからすっかり僕もディカプリオに憧れてしまった。写真集まで買ったり。髪型を真似しようとしたり。しかし到底ディカプリオにはなれない。なれるわけない。
そのときぶりにディカプリオを感じましたね。
ちょっとちがうのは小室はそれなりに完成している男なのである。
出きれば売れないミュージシャンだったり、下北沢の自由人だったり、作家の玉子だったりしたら、もっと夢がある。
タイタニックでのディカプリオはハンサムだが、貧乏な青年というこれまたベタな設定で、ケイトウィンスレットは王族の人のような立ち位置。このベタがいい。
報道では、小室はだめなやつだとか言われてたりするけど、そこらのやつ(批判している人)とは比べ物にならないちからがあると感じています。その点はしっかりしているという意味で、足りないところである。
ただ、それでも皇室の人だ。かっこよすぎるぜ。世界4大小室入りですね。
小室等、小室哲哉、小室友里、小室圭。
見た目がディカプリオでなくてもディカプリオになれるんですね。
女を連れて海外かぁ、いいねぇ!
まぁ、ちょっと、日本は住みづらいのかぁ、憧れではないのかぁ、なんて、切ないメッセージも感じますけど。
日本に住んでいる僕は思いました。
文・写真/田中宏明
