エッセイ:下北沢チチカカの腕時計
下北沢のチチカカでおもちゃみたいな時計を買った。これがすごく気に入っていて、なんていうか、立川のホライゾンみたいな感じのイメージよ。20代前半の男が憧れるような。
それを気に入っていて、しばらく使っていたんだけど、あるとき動かなくなって電池が切れたかと思って、電池交換屋にもっていったら、電池変えても動かないって。そこは修理はできない店らしく他をあたったのさ。
当時吉祥寺に住んでいて、吉祥寺の時計修理屋を4軒まわった。まぁ、全部断られたわけよ。どこもガチの時計修理屋で、高級時計の修理をやるようなとこなんだけど、「ウチでは直せません」って。
結局だれも直せない。自分で分解してみようかと想う前にさ。
プロでもおもちゃは直せないのか、ってね。
なんかそれはプロなのかって思っちゃったよね。
プロだから仕事を選びますということなのか。
例えばさ、車の整備をやっている人のところに、タミヤのRCが動かなくなったと言って持っていっても直せないのか。
本物の車を直すことができて、RCが直せないってことはあるのかね。
家のリフォームをやっている人はおもちゃの家のリフォームはできないのか。
しょうがない、時計修理に乗り出すか。
そういえば中学時代、図工で作った掛け時計。生徒に渡されることがなく卒業してしまったのだけど、行動力のあるひとは、中学に問い合わせて、その時計を持って返ったらしい。
アア、俺の時計は…。
田中出演ラジオ
第70回!BerryBerryBreakfastのオールデイズ直江津Radio ヨーグルト田中とDJシューカイ