女手ひとつで育てたというのは本当?!
女手ひとつで子供を育てた。え、そんなこと言っちゃっていいの?と驚いたものです。
私事ですが、おかげさまで子供が生まれまして、ありがたいことです。
僕は平日会社勤めでありまして、妻のMintが日中付きっきりであります。いや、夜もです。3時間毎に起きて泣いてミルクあげて、なんとか寝かせてみたいなのが毎日続きます。
そういえば、子供が生まれるずっと前のこと
会社の人と
「結婚もできなくて、いざとなったら孤児院に行って、子供をもらって育てたいですね」なんて話していいました。
するとそれを聞いていた、子供のいる後輩社員(男)が、
「ひとりで子供を育てるのは絶対無理ですよ」と言ったのです。
それが今となってしみじみ実感します。ひとりでは育てられない。
たまに、「子供2人を女手ひとりで育てた」などといった話を聞くときがあります。それが美しいかのように語られます。
今わかるのですが、絶対無理ですね。
ひとりでは育てていないと思います。女の手ひとつではないということです。
まず家賃払わないといけないのと、食費・学費・衣服類など費用をすべて自分の貯金または働いて払わなければならないのです。
3時間に1度ミルクをあげないといけないので、移動時間も含め3時間以内で行って帰ってこれる仕事でなければなりません。または内職です。今はもしかしたら、以前より家で仕事ができるのかもしれません。しかし、それは今の今の話です。
例えば、親が育児を手伝ったとしたら、それはその時点で女でひとりではありません。
親が家などが余っていてそこで生活をしていたら、家賃がかからないのはOKかと思いきや、それはつまり、お金をもらっていることと同じなので、女手ひとつではありません。同様に、男から貢いでもらったら、その時点で不成立です。男と一緒に育てたことになります。
どうすれば女手ひとつ?
体を売るのは仕事として成立しますのでOKです。3時間以内で行って帰って来ることも可能ですね。何人の男と関係持ってるんだって感じですね。
ただ、同じ人が援助している形になれば、それは二人で育てたということにもなってしまいます。結婚はしていませんが、と。
もうひとつ可能なのは生活保護ですかね。これも女手ひとつと言えるのかもしれません。
他に女手ひとつと言えるのはどのようなものがありますでしょうか。
例えば、ガンガン仕事をして、お金を稼いで、子育てはすべて業者へ丸投げしたらどうか。これは、そもそも、子育てしていません。これが、子育て成立だとしたら、金持ちがお金だけボンとどこかの国に寄付して、「俺が育てた」とか言っているようなものです。ここでは「育てること」が大事であり、それがなかなか大変だという話をしているのです。
というわけで、なかなか女手ひとつで育てるっていうのはどういうことなのか想像つかないものです。
つまり、女手ひとつで育てたと言ってしまうと、上の2パターンを想像させてしまう可能性があるのです。僕はそれが悪いことだとは全く思いません。
どういう形であれ、子供を育てるのはすごいことです。ただ、女手ひとつで育てたなんて別に言わなくてもいいのではないかと思うだけです。
どんな形であれ子供を育てるということを投げ出さず、挑戦してやりきったのですから。
写真/田中宏明