第23話
浅田のいう歴史の意味を自分なりに解釈しようとしてのことだった。
浅田から説明されるのもいいけど、一方的でもあまり意味のないもののようなきもして。意味はなくはないけど。 それで 二人は思いが溢れて、ひとつにつながった。我慢できなかった。
それはやさしいキスでも激しいキスでも、ディープきすでもなかった。 我慢できないというキスだった。それは加恵も同じだった。
浅田「ああ、すごい、すごい気持ちい」
加恵「あっ あっ …、気持ちいい」
加恵は揺れるからだのなかでうなづいた
浅田は思いっきり熱いものを加恵のからだに向けて出した。 加恵は興奮のあまり、熱くなったからだで、どこに出されたかわからなかった。
浅田はそのしぐさをみて、たまらなく愛しく幸福感にみちていた。 その満ちた愛しさは、ホテルの小部屋に充満していて、外から見たら、窓の隙間から湯気でも出ているのではないかと思うぐらいだった。
そんな想像をしながら、ふたりはキスをした。 男が出してからするキスが一番伝わるのである。 バスルームのお湯が溜まるまで、キスをした。

つづく
著者 奈良あひる
1990年生まれ 渋谷のOL