田中屋の萌える夜を歩く俳句エッセイ「夜はおもしろい」田中宏明

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すーじーぐぁー 夕刻日誌

=夕刻日誌=日常はエッセイにするとちょっとメルヘン。卒論のネタとスナックのママの話題のツマミとは似たようなものだ。デートにも使える話題のネタを紹介。満員電車のゆめかわいい暇つぶしにも。

俳句

夜が来て 別人格と 呼ばれたり

解説「夜はおもしろい」

何がおもしろいかって?

そのひとつは、「夜になったから」とか「夜になってから」とか、切り替えができるきっかけをくれているんですよね。

それは自分に対しても誰かに対しても、一般的にできるような慣習となっています。

◯場末の立ち飲み屋(夜)

訳ありの女(以下女)「昼から飲みに行くのは気が引けるのよね」

訳ありの男(以下男)「なんでだい?」

女「男が働いているからよ。そんな時間に酔えないわ」

男「そういうもんかね」

女「そういうもんよ。それがわからなくなったら女はひとりね、一生」

男「そういうもんかね。じゃあ、男が昼間から飲むのはどう?」

女「そうね、私はあんまり…」

男「昼間から飲めるなんてそれだけ力のある男なんだからかっこいいじゃん」

女「そうかしら、あなたは昼間飲んでないじゃない、働いているじゃない」

男「だから俺はそんな昼間から飲めるような男じゃないから」

女「私はあなたが酔えるタイミングで飲みたいのよ」

男は女から目をそらし酔を感じるて

男「女将さん、もう一本つけてくれないか」

とこのようなことが起きます。それが夜です。このようなことが起きないのは夜ではないですね。

それでやっぱり夜は面白いのです。この文章を書いたのも夜です。

田中宏明

作曲Memo「訳ありパラダイス〜場末の男と女でいようぜ」作詞・作曲/田中宏明

作者紹介

田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身の週末の写真家・放送作家。

2003年 日本大学文理学部応用数学科 ぎりぎり卒業。下北沢・吉祥寺での売れないバンドマン生活を経て、会社員(番組制作→不動産業)となる。

◆写真家:シティスナップとかるーい読物「井の頭Pastoral」撮影・編集

◆放送作家:ラジオドラマ「湘南サラリーマン女子」原作・脚本 オールデイズ直江津Radioで放送

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