Mint’s English   FLEX Ⅲ 全訳 Lesson11 A Brief History of Humans ブログ 英語 教科書 2024

FLEX Ⅲ
FLEX Ⅲ

第4段落

人間のみが、無数の面識のない人と極めて柔軟に協力することができる。 1対1でも10対10でも、チンパンジーはケンカで簡単に人間を打ち負かすことができるかもしれない。 しかし、もしそれが1,000匹のチンパンジーに対して1,000人の人間だとしたら、1,000匹のチンパンジーは決して効果的に協力できないであろうというだけの理由で、人間は容易に勝つだろう。 もしウォールストリートに5万匹のチンパンジーを配置したら、大混乱になるだろう。 もしそこに5万人の人間を配置したら、取引のネットワークができるだろう。

第5段落 

悲しいことに、この集団の協力が原因で、人間は歴史を通じて他の動物や互いに対して、多くのひどい行為をしてきた。 食肉処理場、刑務所、強制収容所もまた、集団で協力することを必要とするシステムだ。 チンパンジーには、食肉処理場も刑務所も強制収容所もない。

第6段落

では、人間だけが柔軟に多数で協力できるのはどうしてなのか。 その答えは、私達の想像力だ。 私達は架空の話を創作し、それを周りに広め、そして何百万人もの人にその話が真実だと納得させることができる。 誰もが同じ作り話を信じる限り、私達はみんな同じ規則に従ったり、効率的に協力しようとするだろう。 これは人間にしかできないことだ。 チンパンジーが死後にチンパンジーの天国に行き、良い行いに対して数えきれないほどのバナナをそこでもらうと約束することで、あなたにバナナをあげるようチンパンジーを説得することはできないだろう。 そのような話を信じるチンパンジーはいないだろう。 一方で、多くの人間はそのような話を簡単に受け入れる。 このようなわけで、多くのチンパンジーが動物園や研究所に閉じ込められている一方で、私達は世界を掌握している。 

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