第3段落
この問題を解決する最も効果的な方法はクロマグロを養殖することだろう。 タイやヒラメに対して行われてきたことと同じ様に、クロマグロを卵から養殖して研究所で繁殖させることは、海の資源としてのクロマグロを減らさずに、その魚の確実な供給を可能にするだろう。しかし、そのようなクロマグロの完全養殖は不可能だと考えられてきた。 本質的に、クロマグロを養殖するのは極めて難しいのだ。
今日、依然として普及している方法は、蓄養と呼ばれるもので、それは天然のマグロの稚魚を捕獲し、繁殖用に育てることが含まれる。 しかし、そうするために、保護を必要とする海洋資源を消費する必要がある。
第4段落
近代大学の研究者たちはクロマグロの養殖を改善するという難題の対処に向けて、長年取り組んでいる。 完全養殖が理想的な最終目標であると固く信じ、彼らは1970年に、天然マグロの稚魚を捕獲することから始めたが、それらはその当時扱うのが極めて困難だった。 マグロの稚魚はとても弱かったので、海岸近くの海に浮かんでいる大きな網いけすに移動する間に、多くの稚魚は死んでしまった。実は、当時マグロの生態はほとんど知られていなかった。 5年間の試行錯誤の後にようやく、研究者たちはクロマグロの稚魚を網いけすで無事に育てることに成功した。