恐ろしい光景を見た。それは朝の電車の中での出来事だった。
向かいの席の女子高生が年齢不詳の女性に席を譲ろうとした。そこでこの女性はなんと!きつい言葉で断ったのだ。さすが年齢不詳!僕にはおばぁちゃんに見えたけど。
その女子高生はその雰囲気が心地いいものではなく、席を立ってどこかへ行ってしまった。※自分の目的地に着いたのではないと思う。もしそうならば何も言わず席を立つと思うので。
その空いた席は誰も座らない。年齢不詳の女の前の席。そんなとこ座りたくない。この無駄なシチュエーション。結構混んでいる中で、自分の前の席が空いても座らない人がいて、なんとなく他の人がその席に座りにくいようなポジションを撮っている人っているよね。
あるときそんなシーンも知らない乗客が座ったのだけど。
あのとき僕は何を思えばいいのだろう。何を思えばよかったのだろう。
その女がありがたく席を譲ってもらえばそれでよかったのではないだろうか。
本当は「譲ってくれたんだからありがたく座れよ!」と言いたいのだけど。
今度そんな景色に遭遇したら、席を譲った人に席を譲りたいものだ。
作者紹介
田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身の写真家・放送作家。
2003年 日本大学文理学部応用数学科 ぎりぎり卒業。下北沢・吉祥寺での売れないバンドマン生活&放送作家として日テレ・フジテレビ・テレビ朝日を出入りする。
現在はピンでラジオと弾き語りでのパフォーマンスをおこなっている。
◆写真家:シティスナップとかるーい読物「井の頭Pastoral」撮影・編集
◆放送作家:ラジオドラマ「湘南サラリーマン女子」「わけありキャバレー」原作・脚本
出演ラジオ 第101回
田中屋のシティスナップ

