=田中屋スポーツ新聞=新聞を読めと言われた世代!?読むならスポーツ新聞だな。情熱といかがわしさのサンドウィッチ。ジャンクな話題をコーヒーで流し込め!学校でも職場でも使える話題をお届け

「なおえつ茶屋会議」
DJシューカイとまりよん
この喫茶店で出逢い、ライブをしたり。
まりよんには写真も撮ってもらった。


フォークリフトと溶接について話し込む

最近入手したレコードをかけるDJシューカイ
夕刻コラム「ジョンレノンはなぜ亡くなったのか」
ジョンレノンはなぜこの世を去ったのか。誰に殺されたのか。
それは銃社会である。銃社会がジョンレノンを殺したのだ。
世の中にはラリった人が発生して、そういうことが起きる可能性もあるということは容易に予想できることである。
それにもかかわらず、銃社会を続けるということは、そういう被害者が出ることも想定内であるということを認めているのである。
でなければ当然やめているはずである。
田中屋のシティスナップ

連続小説「女の風景写真」第19話 作/奈良あひる
夫は問い詰めてはこなかった。
だが、それがかえって由紀子には重たかった。視線の端々に浮かぶ疑念、無言の圧力。それは彼女を責め立てるよりも強く、日常をひそやかに侵食していった。
夕食の席、夫は箸を止めてじっと由紀子を見ていた。
「……あの文章、まるで本当にあったことみたいだ」
呟きのような声。その瞳には怒りもあれば、熱に浮かされたような光もあった。
由紀子は笑ってごまかすこともできた。けれど、あえて何も返さず、ただ静かに味噌汁をすすった。沈黙が二人の間に降り積もる。
――どちらにせよ、彼は読む。止められない。
夜。夫は眠りにつく前に、またパソコンの前に腰を下ろした。
由紀子は寝室で目を閉じ、耳を澄ます。
キーを押す小さな音が、確かに聞こえる。画面を凝視しながら、夫は一字一句を追い、そこに映る女を妻と重ね、そして別の男の影を探している。
(疑っている……けれど、読み続けるのね)
その緊張と欲望の狭間に、夫の呼吸が乱れていく気配があった。
由紀子の胸は高鳴り、同時に冷ややかな昂揚感が広がる。
――この人は、怒りを抱えながら、私を求めずにはいられない。
布団に入った夫は、言葉もなく、しかし荒々しく由紀子を抱き寄せた。
それは愛でも疑念でもなく、混じり合った衝動そのものだった。
由紀子はその熱に身を委ねながら、心の奥で静かに笑んだ。
翌朝、食卓で夫は新聞を広げながら黙っていた。けれどページの向こうから伝わる視線には、昨夜より濃い執着が宿っていた。
――まだ書ける。まだ揺さぶれる。
由紀子はそう確信し、再びパソコンに向かう自分を想像していた。
つづく
作者紹介
田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身の写真家・放送作家。
2003年 日本大学文理学部応用数学科 ぎりぎり卒業。下北沢・吉祥寺での売れないバンドマン生活&放送作家として日テレ・フジテレビ・テレビ朝日を出入りする。現在はピンでラジオと弾き語りでのパフォーマンスをおこなっている。
◆写真家:シティスナップとかるーい読物「井の頭Pastoral」撮影・編集
◆放送作家:ラジオドラマ「湘南サラリーマン女子」原作・脚本 オールデイズ直江津Radioで放送中!
出演ラジオ 第98回
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