=夕刻日誌=日常はエッセイにするとちょっとメルヘン。卒論のネタとスナックのママの話題のツマミとは似たようなものだ。デートにも使える話題のネタを紹介。
新宿プロミスの看板
昔の雑誌の表紙はシンプルだった。シンプルはかっこいいけど、情報がない、少ないということは確かだ。
僕が作っている井の頭パストラルは、看板や雑誌などの表紙に内容が載っていないスタイルの時代があり、それの影響を受けている。
まず表紙がカッコよくて、飾りたくならないと惚れないし、買う気も起きない。レコードのジャケットなんてのはなんてのはそういうふうにできていると思う。
中身なんてどうでもいい、中身は買ってからのお楽しみなど、どっちにとってもいい。
極端な話中身がなくてもいい。白紙でもいい。
とにかく、その表紙だけで買う価値があるというものを作りたいものだ。
それがレコードでいうジャケ買いにも通じるものがある。
中身が好みでなくてもジャケット自体が気に入れば損していないという考え方だ。
そんなことをこのプロミスの看板をみて思う。
プロミスは何なのか僕は知らない。デザインも好みではない。
しかし、このスタイルの看板を出そうと思ったのは、僕と同じようなことを考えている人、または世代なのかもしれない。中身の魅力をちらつかさなければ興味を持ってくれないだろうというベタな意見はあっただろう。それを乗り越えて実現したのである。
ちなみに「楽待」も同じような看板スタイルをとっている。
田中宏明
作者紹介
田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身の週末の写真家・放送作家。
2003年 日本大学文理学部応用数学科 ぎりぎり卒業。下北沢・吉祥寺での売れないバンドマン生活を経て、会社員(番組制作→不動産業)となる。
◆写真家:シティスナップとかるーい読物「井の頭Pastoral」撮影・編集
◆放送作家:ラジオドラマ「湘南サラリーマン女子」原作・脚本 オールデイズ直江津Radioで放送中!
出演ラジオ 第95回
田中屋のシティスナップ
田中屋のロード俳句
田中屋のロード俳句のテーマ「それって感情の環状ってことよね」
井の頭Pastoral
わけありの女