=ロード俳句(田中屋式短歌57585)= 松尾芭蕉に嫉妬して、バイクで旅して俳句するロード随筆シリーズ。俳句とはかけそばのようなもの。トッピングして短歌にすることもできます。
俳句前
教えてもらった野宿スポットはどこのことかわからぬまま走ると気になる喫茶を見かけた。
車の駐車場はなく、あるのは自転車置き場だけだった。
そこに置こうとしてみると、バイクのケツが歩道に出っ張りすぎるので、1件隣の町の管理地(更地)の前に路駐して店に入った。
店に入ると満席で、4人席に座っていた女の人(80歳ぐらい?)がここ空いてるわよと声をかけてくれた。
俳句
路駐して 「停められたかい?」と 経験者?
季語ぬき
路駐:夏
トッピング短歌
・七千取られりゃ 割合わねぇ
・路駐しまくって 割り減らせ
解説
7000円と具体的な数字が出てきた。この人はきっと経験者なのだろう。僕は一度だけ路駐をとられたことがある。大宮だった。
同じ痛みをもった者同士かとなんとなく思った。
7000円痛い。それに懲りるわけではなく、路駐しまくって、その7000円という費用を分散させたい気でいる。

作者紹介
田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身の週末の写真家・放送作家。
2003年 日本大学文理学部応用数学科 ぎりぎり卒業。下北沢・吉祥寺での売れないバンドマン生活を経て、会社員(番組制作→不動産業)となる。
◆写真家:シティスナップとかるーい読物「井の頭Pastoral」撮影・編集
◆放送作家:ラジオドラマ「湘南サラリーマン女子」原作・脚本 オールデイズ直江津Radioで放送中!
出演ラジオ 第90回
田中屋のロード俳句
田中屋のロード俳句のテーマ「それって感情の環状ってことよね」
わけありの女