「ビートルズのLET IT BEを日本語訳してみたんだよ」
高校時代のバンドのギターが言った。
そしたら大したこと言ってないんだという。英語だとなんとなくカッコよく聞こえるけど日本語だったらちょっと歌えない、と。
洋楽なんて意味とかじゃなくてなんとなくかっこいいかどうか感じるだけだな、というのもよくある考え方だ。
この話はたびたび思い出す話。
僕は洋楽は聞いてこなかったのだが、たまに何をうたっているのか気になることがあった。
例えばね、天国への階段/Led Zeppelinだ。
買うとか買わないとか言ってるみたいだけど結局どうなったのか。
これを最近思い出してネットで訳を読んでみたんだよね。そしたら全くどうなったかわからないんだよ。買ったのかどうなったのか。そしてSheを使っていて、その女がどうしたのか、どういう人なのかも全くわからない。壮大な間奏ギターソロ、サビでの熱唱、そんなに叫ぶことかと。
結局いちいち訳さなくていいというところにいきつくわけで。
しかしですね、これはそのSheの話なんですよね。自分のことじゃない。
これまたよくあるロックの話なのだが、
自分はどうなんだ!というところ、これも語られてないんですよね。ロックの要素として、自分のことを叫ぶとかコンプレックス味方にするとかありますが、これは自分の意見もないんです。すべて人の話。
人の話なんてどうでもいいじゃないか。
そこで僕はその続きを作ることにしたんですよ。アンサーソングとでもいいましょうか。それが
「Stairway to Snack~スナックへの階段」
スナックへの階段が近くて遠く、またその先にあるドアは軽くて重い。その階段を上りたい、という話だ。これは僕にとってのリアルだ。その扉を開けることは、自分の未来に向けて、天国への階段を買うよりも大きなことなのだ。
詞はアップしました。曲もできていて、録音出来たらyoutubeにアップします。
お楽しみに。
作者紹介
田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身の週末の写真家・放送作家。
2003年 日本大学文理学部応用数学科 ぎりぎり卒業。下北沢・吉祥寺での売れないバンドマン生活を経て、会社員(番組制作→不動産業)となる。
◆写真家:シティスナップとかるーい読物「井の頭Pastoral」撮影・編集
◆放送作家:ラジオドラマ「湘南サラリーマン女子」原作・脚本 オールデイズ直江津Radioで放送中!