田中屋の俳句の練習「誰でも書ける俳句の構成方法」作/田中宏明

すーじーぐぁー
すーじーぐぁー 相模原ベース

考えないで描く 田中屋式俳句の書き方

季語はいらない わび・さびもいらない

ほしいのはAメロ・Bメロ・サビである。

俳句にツッコむのはこの3点

=俳句に詰め込みたい要素=

1.見たもの(動き)

2.思ったこと(気づいたこと、知ったこと)

3.思ったきっかけとなったもの(理由)

この3点をまず書き出します。

1.電車の中で本を読んでる人がいた。

2.平凡な家庭の人だと思った

3.(なぜなら)本には図書館の印があったから

これらを俳句に突っ込もう!

1.読書鉄 (電車の中で読書する人の造語)

2.平凡家庭か 

3.図書の印

これで俳句完成です。

読書鉄 平凡家庭か 図書の印

俳句に季語はなくてもいいです。僕は季語はおいといて、情句を入れています。それは男と女の関わりです。それなくして何も語れませんし、人生の味わいなどありません。

俳句を見たときに、情句が入っているかみるのも楽しみのひとつです。

季語がなけりゃそんなの俳句じゃねぇ!という人もいるかもしれません。そういうの言う人って、どういう人でしょうか。あたまでっかちおじいちゃんですよねw

今回の句で、情句は「平凡家庭」です。

解説

撮り鉄・乗り鉄なんて言葉があります。電車を撮るのが好きな人、乗るのが好きな人。

読書鉄は、電車で本を読むのが好きな人と勝手に定めて、5文字に突っ込みます。

3は動詞(述語)より名詞(体言止め)にすると収まりがよく感じています。

述語で終わらせると、思ったことや行動をそのまま書いたよような流れとなり、続きがないとなにか足りない感覚になってしまったりします。それが悪いわけではありませんが。

※述語で終わる場合は、短歌に変更するというやり方もあります。

1は絵が浮かぶと読む人がイメージしやすいですね。

3の気づきがその俳句の言いたいことへとつながっていきますので、その発見が俳句づくりの面白さであり、その俳句の個性です。なるべく人が思いつかないものへ引っ張っていきたいものです。メルヘンあり!

これがどんどん思いつけると大量生産できるようになります。

それでは皆さんやってみましょう

=要素=

電車に飛び乗った。
車内が酒くさかった。
いつの間には終電に近くになっていると知った。

飛び乗れば 終電まじか 酒のにおい

解説

僕は要素を先に書いて、それをちょっとストーリーっぽくふくらませて、解説とするやりかたをとっています。

          ↓

「ちょっと珈琲一杯飲んで帰る予定だったが、電車に乗ったら車内が酒くさかった。話が盛り上がって、時間を忘れてしまったのか、終電間際になっていた」

=ポイント=

話を盛る!w

俳句に「コーヒー」だとか「話が盛り上がって時間を忘れた」なんて出てこない。しかし解説では登場する。これは、俳句のたった17文字が多くの要素を持っており、ストーリーがあるんだぞという、見栄のようなものでもあります。


このやり方は松尾芭蕉も使っており、彼ほどに話を盛ってしまいますと嫌われる可能性があるので注意です。

17文字だけでも内容が伝わるものを作りたいものです。

彼の作品には、解説がないと全く伝わらない、今でいうオナニー作品というものもあります。※作品なんてそもそも自己満足です

それにはならないように心がけるのがおすすめではあります。

”解説ありき”というのは作戦としてありだと思っています。

僕は俳句を書いたら、解説はセットで書き添えるようにしてます。ちなみに写真ついてもキャプション(説明)は書くようにしています。歴史のように、流れがないと頭に残らない気がしています。

結局

ルールとか、こうあれとか、そういうのはいらないと思っています。投げっぱなしの俳句もありです。解説なんていらねぇ!感じるひとだけ感じてくれ!もあり。

人の作った俳句をけなすのはロックではないと思います。

僕は俳句はロックだと思っています。

ロックに俳句書こうぜ!

著者遠影

作者紹介

田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身の週末の写真家・放送作家。  

2003年 日本大学文理学部応用数学科 ぎりぎり卒業。下北沢・吉祥寺での売れないバンドマン生活を経て、会社員(番組制作→不動産業)となる。  
◆写真家:シティスナップとかるーい読物「井の頭Pastoral」撮影・編集  
◆放送作家:ラジオドラマ「湘南サラリーマン女子」原作・脚本 オールデイズ直江津Radioで放送中! 

出演ラジオ

第82回!「BerryBerryBreakfastのオールデイズ直江津Radio」ヨーグルト田中とDJシューカイ 話題:パフォーマーのかっこよさ,フジテレビ問題

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