田中屋のロード俳句エッセイ「小田急線と箱根そばのすーじーぐぁー」作/田中宏明

すーじーぐぁー
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すーじーぐぁー

立ち蕎麦漂流記 町田 箱根そば

相模大野行というものがある。相模大野駅で立ち蕎麦でも食べなよと言っているかのようなタイミングである。

なんとなくそんなタイミングが来ると食べてしますのが立ち蕎麦である。

かけそばを食べているとまた客が入ってくる。

名代 箱根そば 相模大野店 · 相模原市, 神奈川県

俳句

見習いの 呼ばれかき揚げ デビュー前

解説

腕章に「運転士見習い」とある男は僕のとなりのカウンターに場所をとった。

「かき揚げそばのお客さま〜」という声をきっかけに受渡し口へ向かった。

見習いと言えば、「かけ」かと思ったが、そんな時代でもない。はたまた、もうすぐ見習いも終わり運転士デビューするのかもしれない。

電車の運転士というものは小さい頃に憧れた職業の一つだった。

ぼくはかけそばのつゆを飲み干してしまって店を出た。

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メルヘン解釈

かけそばとは、かき揚げそばの先にあるものなのかもしれない。

「田中屋の立ち蕎麦漂流記」より

作者紹介

田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身の週末の写真家・放送作家。

2003年 日本大学文理学部応用数学科 ぎりぎり卒業。下北沢・吉祥寺での売れないバンドマン生活を経て、会社員(番組制作→不動産業)となる。

◆写真家:シティスナップとかるーい読物「井の頭Pastoral」撮影・編集

◆放送作家:ラジオドラマ「湘南サラリーマン女子」原作・脚本 オールデイズ直江津Radioで放送

出演ラジオ

第81回「BerryBerryBreakfastのオールデイズ直江津Radio」ヨーグルト田中とDJシューカイ 話題:年末年始行事の衰退、ニューハルピン閉店、中居正広問題

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