=田中屋式短歌= 松尾芭蕉に嫉妬して、バイクで旅して俳句するロードエッセイシリーズ。30文字ぐらいのメルヘンツーリングへようこそ
2024年 秋 R246 駒澤~渋谷
俳句(田中屋式短歌57585)
地方では 自転車ファッション 走るだけ 都会のスタイル 思い知る
解説
バイクで銀座まで走った。国道246。何かを書き留める間もなく走りすぎて六本木を通過。刺激的すぎる都会へもっと来なければだめだと痛感する出来事だった。
駒澤大学・渋谷
大きな国道沿いに自転車が走る。自転車が走るといっても、あの田舎でみられる、自転車ファッション(あのスパッツみたいなのをはいているスポーティーおじさんおばさん)で自転車に乗っているあの絵ではない。
私服だ、普段着。それもとびっきり都会の香りのするやつだ。
都会の男と女は、何か目的地があり、その日の行動が作品となる。田舎の自転車はどこかへ行って帰って自分のことで終わる。バイク・自動車に対しても権利をまき散らしながら。
都会の自転車は全く迷惑でなく、挨拶を交わすぐらいだ。
こりゃまいったよ。僕はただ銀座に行って帰ってくるだけのドライブだ。作品になんかなっていない。これが田舎の走り方だ。
メルヘン解釈
帰ったらMint(妻)にもたまには都会に出るよう言おう
作者紹介
田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身の週末の写真家・放送作家。
2003年 日本大学文理学部応用数学科 ぎりぎり卒業。下北沢・吉祥寺での売れないバンドマン生活を経て、会社員(番組制作→不動産業)となる。
◆写真家:シティスナップとかるーい読物「井の頭Pastoral」撮影・編集
◆放送作家:ラジオドラマ「湘南サラリーマン女子」原作・脚本 オールデイズ直江津Radioで放送中