青春プチ官能小説「女が日本一周にでるとき」第16話作/奈良あひる

短篇小説
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短篇小説

16話

彼とはもちろんただの男の知り合いのこと言っているわけではない。そういう関係を持っている男だ。おっとの話などある意味どうでも良くて、話の導入としてのものだった。

その女は、彼のことを話したかったのだ。

というか、その女たちは だ。ド声でかけただとか、何を食べただとか、そんな話があって、彼は何をしてくれるという話。夫がしないことをしてくれる、そのことをお互い話して、楽しみたいようすだ。

おうか、ごきげんようを観て、13時半からの東海テレビ枠を観て、エンジンが温まった状態で、喫茶でもいこうという約束なのね。こんなベタなことがあるのね。たびに出ることの面白さ実感する加恵。

そんな中、3人のうちひとりは話を合わせている程度で積極的には話していなかった。

A「陽子はどうなのよ?聞いてるばっかりで、そういう人いないの?」

陽子「いないわよ。そう簡単にできるものじゃないでしょ」

B「旦那さんに満足なの?」

陽子「うーん…、まぁ」

A「ねぇ、紹介してあげよっか?」

陽子「ええ?!いいよぉ」

加恵は男の体に困ってはいなかったが、5歳ぐらい年上に見える彼女らにはなにか自分にはない色気のようなものを感じた。

この人たちに、子供はいるのかしら。

つづく

奈良あひる

1990年生 渋谷のOL

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