第22話
加恵の隠し持っていたきれいな胸があらわになった。
浅田「きれい。あのときからずっと見たかったんだ」
加恵「そうなの?」
浅田「今僕が揉んでいるこの胸はもっときれいになるよ」
加恵「どういうこと?」
浅田は加恵の手をひいて、ベッドにたどり着くと、キスをして、加恵を横にした。 覆い被さるように、心地いい体重感を加恵は感じていた。
浅田「歴史かな、体の歴史」
加恵「歴史?」
浅田「この胸を揉み、キスをして、挿入して、射精した人がいるでしょ」
浅田「その歴史だよ」
浅田「ある人はお腹に出して、ある人は胸に出して、ある人は顔に出して…」
浅田の右手の指は先程から、加恵の温かい中を旋回していた。 加恵はもう声もでなかった。さわられて、 浅田の言葉のリズムが気持ちよくて 浅田「いい感じになってきた」
加恵のあそこは、もう充分に濡れていた。 加恵が思う気持ちより早く、浅田は、その気持ちを口にした。
浅田「もう入れたい」
加恵は、もう入れちゃうの?という気持ちと、早く入れてほしい気持ちが入り交じって、もうなにも考えられなくなっていた。
浅田「早い段階で入れて、一回イッちゃいたいんだ、一緒に。夜はそれからだよ」
これらは、二人にとって、それはそれなのである。
つづく
作/奈良あひる
1990年生まれ 渋谷のOL