夕刻コラム「宇多田ヒカル ぼくはくま」
宇多田ヒカルの画像などを使い、昨今のクマの話題を意見することへの苦言。
これは何が気に入らないのかちょっと読み取れなかったのですが…

おそらく、クマにについて宇多田自信が何かコメントしたかのような記事が気に入らなかったのだと思う。それに対して、コメントが発生するわけですからして…
ぼくはこの宇多田のツイートの「そんな手があるんかい」のあるんかいという言葉が使いが気になりますね。これは深夜のお笑い番組の影響か、関西芸人に影響なんですかね。ていうか、関西芸人、するんかいとか言うんですかね。
ていうかていうか、するんかいって誰が流行らせたのだろう?
ちなみに「ていうか」は高校時代流行っていた言葉です。これは誰が言い出したのだろう。
田中屋のシティスナップ「大黒ふ頭の女」

横浜スナップ 撮影/田中宏明
ロード小説「大黒ふ頭の食堂」作/奈良あひる
夕暮れの東京湾がオレンジに染まる頃、俺は彼女を後ろに乗せてバイクを走らせた。名前は美咲。ヘルメット越しに「風が気持ちいい!」と叫ぶ声が、エンジンの唸りに混じる。国道357号を南下し、羽田を過ぎると潮の匂いが強くなった。大黒埠頭へ向かう橋を渡る瞬間、彼女の腕が俺の腹に回る。ぎこちない距離が、少しずつ縮まっていく。
埠頭に着くと、コンテナの影が長く伸びていた。バイクを停め、ヘルメットを外す。彼女の髪が風に乱れ、頰が赤い。「ここ、初めて」と呟く。俺は頷き、手を引いて歩く。ひとつしかない食堂「港食堂」は、波止場に佇む古びたプレハブだ。看板の文字は剥げ、店内はタバコの匂いと油の音で満ちている。
カウンターに座ると、店主のおばさんが無愛想に「いらっしゃい」と言う。メニューはシンプルだ。俺はカツ丼、美咲は親子丼を注文。待つ間、彼女は窓の外を眺め、「船がたくさん」と呟く。俺は「昔、父さんと来たんだ」とポツリ。彼女は驚いた顔で俺を見る。「へえ、意外」と笑う。
丼が運ばれる。熱々の卵がとろり、カツはカリッと揚がっている。黙々と食べる。味は普通だ。でも、彼女が「美味しい」と言うたび、胸が熱くなる。食べ終わり、会計を済ませる。外はすっかり夜だ。星が瞬き、遠くで船の汽笛が響く。
帰り道、彼女は俺の背中に顔を埋めた。「また来ようね」と小さな声。俺はアクセルを軽く開き、夜の湾岸を走る。風が冷たい。でも、彼女の体温が伝わってくる。大黒埠頭までの、ただの往復。でも、今日は少し違った。

