ウェルチの時計 ゼンマイの巻き方
左がカンカンで、右が針である。どちらも左回し。
この時計もう百年も昔ものもの、らしい。
子どもの誕生記念に買ったのだけど、ゼンマイは巻いていない。なぜかって、毎時00分にカンカン鳴るのです。その音に感動して買ったのですが、昼でも夜でも鳴ってしまうので、結局振り子を外して止めておくということになっています。
夜の18時から朝の6時まではならないみたいな設定ができるようになるのはいつ頃からなのでしょうか。
ではこのカンカン機能を止めるにはどうすればいいか。それはカンカンのゼンマイがほどけ切っているようすればいいのです。※ほどけきるって表現あっているのか?!
二つゼンマイのカギ穴があってひとつがカンカン、ひとつが針。

右のゼンマイが針で左まわりで巻くことができます。
これが時代によって違うみたいで、左が針だったり、回す方向も右巻きだったり、ネットでは様々なパターンが出てきます。
僕はこれがどのパターンなのかわからない状態で買っています。
ネットで調べて、時計のゼンマイを巻こうとしてカンカンを巻いてしまって、目標が遠ざかることがあったりして、またしばらくして、それを忘れてて、左のゼンマイを巻いてしまったりしたこともあります。
とにかく左(カンカン)のゼンマイはさわっちゃだめよ。テープでも貼ってバミってやった方がいいのですが、見た目を大事ということでそれもやっていなくて。
いままた地道にカンカンのゼンマイがほどける待ちをしています。
いつになったら、時計としてつかえるのか。
子どもが寝たときにそのカンカンが鳴りだして、妻が怒り狂った時代が懐かしい。
作者紹介
田中宏明 1980年生まれ 東京都昭島市出身の週末の写真家・放送作家。
2003年 日本大学文理学部応用数学科 ぎりぎり卒業。下北沢・吉祥寺での売れないバンドマン生活を経て、会社員(番組制作→不動産業)となる。
◆写真家:シティスナップとかるーい読物「井の頭Pastoral」撮影・編集
◆放送作家:ラジオドラマ「湘南サラリーマン女子」原作・脚本 オールデイズ直江津Radioで放送中!
出演ラジオ 第95回
田中屋のシティスナップ
田中屋のロード俳句
田中屋のロード俳句のテーマ「それって感情の環状ってことよね」
井の頭Pastoral
わけありの女